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大地に寝転び雲が流れる
はぁ、と男はため息をついた。
にらめっこをするように向かい合っていたパソコンの画面から目をそらし、思いっきりつむる。目の奥が痛いような気もしたが、それを邪魔するように頭の方がズキズキと痛み、顔をしかめた。
夜遅くのオフィスには男一人しかおらず、伸びをしながら帰る準備をする。些細なミスや押し付けられた仕事に押しつぶされ、恋人ともすれ違いが多くて上手くいかない。
はぁ、ともう一度ため息をついた。自分以外のみんなが幸せそうに見えて、羨ましくなる。
「俺も転生してーなー」
そうボソッと呟き、現実逃避をするように、いつも通りとあるサイトを開いた。
転生ものの小説が読みきれないほど投稿されているそのサイトで、男はいつも通り気になったタイトルからクリックして読み始めた。
疲れていたからか、それはほのぼのとしたスローライフのような話で、ささくれ立っていた心が少しだけ落ち着く。
広い草原に寝転びながら、雲が流れる様子をただただ眺める描写はとても丁寧で、時間がゆっくりと流れているような感覚に陥った。
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灯森ほの(ななり海月)
大地に寝転び雲が流れる
即興小説
初公開日:
2023年05月04日
最終更新日:
2023年05月04日
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5/4 お題「大地に寝転び雲が流れる」書く習慣より
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