「あなた達にお願いしたい事。この概要はミズキに話してあるんだけど、聞いているかしら?」
「ああ。森に入って確かめてほしい事があるんだよな?」
「私達もそのように聞いています!」
「なら話は早いわね。その調べてほしい森というのはね、“妖精が住む森”なの」
「妖精の森、ですか?」
「異世界らしい単語が出たな……」
「だねー」
「ボール? リュウ? お喋りは後よ」
 リンゴに注意される男子二人をよそにリンカの話は続く。
「そこの妖精を見かける頻度が減ってきたのと同時に、この国の民とは思えない身なりの人物を目撃したって情報が入るようになったの。その情報というのが……」
 しばらく目を伏せるリンカ。一行が固唾を飲んだ頃、リンカは再び口を開いた。
「黒色のような茶色のような、汚ならしいローブを身にまとった二人組だって言うのよ」
「――だから私とラビュラ宛に手紙をくれたんだな」
「ええ。日に日にこの情報を持ち込む人が増えるから嫌な予感がして……」
「その予感は的中している。サイクロンズがその証拠だ」
「マルーさん達が証拠?」
 ミズキに言われてリンカがマルー達を注視して間もなく、あっ、と声を漏らした。
「マルーさんの左腕に五大戦士の証があるじゃない! ということは、ミズキが返事をくれた時に教えてくれた、アースから来た戦士達がこの子達なのね! ねえアースってどんな国なの!? 是非教えてほしいわ!」
「あ、あの――」
 興味に任せてまくし立てていたリンカはマルーの前に立っていた。いつの間に玉座から離れていた姫は頬を赤らめながら小さく笑いつつ、そそくさと玉座に座り直した。
「ミズキもラビュラちゃんも聞いていたお告げの通りに事が運んでいるってことは、やっぱり汚らしいローブの二人組って、カゲルを崇拝する人物なのは間違いなさそうね」
「リンカさん。質問があるんですけど――」
「ええ、マルーさんどうぞ」
「」
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イセカイサイクロン『067話 ナチラン姫の依頼』'22.11.20~
初公開日: 2022年12月22日
最終更新日: 2022年11月20日
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カクヨム及び小説家になろうにて連載中の作品『イセカイサイクロン ~Earth's Wind's Souldiers~』の最新話を執筆しています。キャッチコピーは、“イチから成長する少年少女のイセカイ転移ファンタジー”!
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