頭に浮かんだことばをひたすら書いていく。自由連想文ってやつをやります。目安の時間は10分。
今回のはじめのキーワードは「雷」。
08「雷」
 雷。突然ゴロゴロ来るとびっくりしますよね。うるさいし眩しいし。あんまり光ってビビることはないのですが、急にドカーン! ってデカい音鳴らされると本当に心臓に悪いのでやめてほしいと思います。切実に。
 すぐ近くに雷が落ちると家電にも影響があるそうですが、幸いにしてヤギチュールはそういった雷被害での電化製品の破損には遭遇したことがありません。せいぜい停電くらいのものです。その停電も、雷や嵐によるものは、最近はあまり記憶にありません。忘れているだけかもしれませんが。
 今にして思えば、どうして、と思ってしまいますが、子供のころは停電がちょっと好きでした。ええ。だって真っ暗になって、まるで違う世界のようで。ろうそくを引っ張り出してきて、その小さな明かりだけで過ごすのは子供にとってはワクワクする要素しかありませんもの。
 現代では、真っ暗な場所を作ることさえ難しいものです。いろんなところに街灯があります。夜空を見上げても、地上の明かりに照らされて、いつも雲がぼうっと浮かび上がって見えます。
 雲がなくったって、上空に伸びる光が見えるくらいで。もうちょっと夜は暗くてもいいと思うんですけどね。
 真っ暗闇は恐怖を覚えるものですが、それでも時には安心を与えてくれると思います。何も見えない暗闇の中でも、じっと落ち着いて息を整えれば、光の無い世界でしか味わうことのできない、安らぎがそこにあることに気付くのではないでしょうか。
 光と闇。ゲームなんかではよく対比されますね。いっつも闇が悪者です。でも、光が常に正しいなんて、そんなことはないですよね。これももう、手垢のつきまくった、語りつくされた話だと思いますが。
 光の方が、かえって無慈悲なくらいです。強すぎる光は全てを焼き尽くします。そこに慈悲はありません。良くも悪くもエネルギーなんです。光ッてやつは。
 日光。地球の生命維持には欠かせないものですね。それでも、たとえば砂漠では強烈な日差しが命を奪います。与えるのではなく。
 砂漠の国では太陽が無慈悲の象徴であり、月が優しさの象徴なのだという話を、どこかで耳にした覚えがあります。本当か否かなどわかりませんが、私の感覚にはしっくりとくる話です。
 明るいだけなのは嫌です。おだやかな闇を。心安らぐ陰を。照らし出される恐れのない場所も、人にとってはきっと必要なものだと思うのです。やわらかい陽だまりと同じくらいに。
 どうか、安らぎを。心を落ち着ける場所をください。苛烈なのはもう嫌です。わたしはきっと、穏やかに眠りにつきたいだけなのです。
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08「雷」
初公開日: 2021年06月05日
最終更新日: 2021年06月05日
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