「あり?旦那いねェのか。ラッキー」
「...オマエ、前はもっとまわりくどく私に会いに来てたのにナ」
深夜十一時。
すまいるでの宴会の後、沖田が万事屋を訪ねてきた。
「昔のこと掘り返すんじゃねェよ。なんか恥ずかしいだろうが」
踵に指をかけ、パコンパコンと革靴を脱ぎ落とす。
「で、旦那は?」
「銀ちゃんは飲み屋ハシゴするって。今ごろどっかで潰れてるアル」
「ふーん。じゃ、今夜は泊まっていこ。あー、眠ィ」
沖田は欠伸をしながら、悠々と両腕を伸ばした。
(...元々そのつもりだったくせに)
「けっこう楽しそうに見えたケド?」
「...まァ。だからこそ飲み疲れたっつーか...そんな日もあるんでィ。あとココ、肘置きにされたから痛ェし?」
私に見せつけるように、右腕をグルグル回す。
「ウソつけ。そんなに力入れてないモン。...何か不満でも?」
「いや?デレ方が独特だなーと思って」
ニヤつく顔がムカついたから、ぎゅうっと抱きついてやった。
「...人肌恋しいなら、最初からそう言えば」
沖田のごつい手が、私の頭をゆっくり撫でる。
「みんなの前でできるかヨ。察しろバカ」
それに、人肌だったら誰でもいいわけじゃないし。
「...今はふたりきりだけど。...どーする?」
かきあげられた前髪の隙間から、ちゅっとキスをされた。
同じ高さまで下がってきた目線が、次は唇を狙うと訴えかけている。
「...眠いんじゃなかったのかヨ」
「言ったろィ。今日は楽しいお泊まりパーティーでィ」
口移しで、まだ残っているお酒の味を運ばれた。
沖田総悟の特徴その一、私のことが好きすぎる。
*
朝になって目覚めると、すぐ目の前に沖田の顔があって驚いた。
沖田総悟の特徴その二、寝顔が幼い。
「ん...ちゃいな?おはよ...」
「あ、ウン...おはようアル...ひゃ、」
同じ布団で夜を過ごせば、翌朝は決まって一番に抱きすくめられる。
「チャイナ。これも俺の捏造じゃねェよな?」
「ん?」
「俺ァ、剣しか握ってこなかった男でィ。お前とも、乳繰り合うより拳交した時間の方が多い。...だから、時々不思議に思っちまうんでィ」
沖田総悟の特徴その三、朝は相当なかまちょ。
「...私も、こういうの初めてでよく分かんないケド...沖田となら、なんでも楽しい気がするヨ。...こんなに可愛い彼女持てて、オマエは幸せアルな?」
「...そうだねィ」
沖田は、見たことのないヘラヘラした笑いを見せた。
...あれ、なんか思ってたリアクションと違う。
おねぼけエフェクトも加わり、胸がキュンキュンと高鳴った。
布団がゴソゴソ動いたかと思えば、ぐぐっと顔が近づいてきて。
「ちゃいな......」
「ちょ、ちょっ...待っ...」
咄嗟に、ジャスタウェイの抱き枕を押し付けて制止する。
「...ちゅーすんの、嫌?」
チワワ目をきゅるきゅる潤ませ、じっと見つめてきた。
「ヴッ......い、嫌っていうか...その、ちゅーしたら...また乗っかってくるダロ!」
これ以上コイツの眼差しを浴びたら、私の心臓が持たない。
必死に押しのけようとしてもすぐに手首を掴まれ、「だめ?」
と、どストレートなお誘いを受ける。
「だめ......じゃない、ヨ。...んむぅ、」
沖田は尻尾を振る子犬のように、私の上へ跨った。
*
「早く服着るヨロシ。さすがの銀ちゃんもそろそろ帰ってくるアル」
「なー、今日俺非番なんだけど」
どうやらまだする気でいるらしい。体力底無しかヨこのやろー。
「ダメ!アル!とにかくここを出るネ」
急かした背中には私の爪痕が残っていたものだから、もう恥ずかしいのなんのって。
「着替えたら...その...お昼ご飯奢らせてやってもいいアルよ」
「......よろこんで」
気が付けば、もう昼前だ。
お腹をグーグー鳴らしながら、寒空の下へと繰り出す。
「うぅ...風強っ、顔つめたいアル!」
「...お嬢さん。歩きにくいんですが」
沖田の背中に隠れ、冷え冷えの手を隊服コートのポケットに突っ込んでやる。
「勘違いしないでよネ。オマエは風避けアル」
「...へいへい」
沖田総悟の特徴その四、意外と私に好かれている。
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向き
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沖神SS書くよ
初公開日: 2021年01月26日
最終更新日: 2021年01月26日
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映画ネタ沖神
ホワイトデー沖神
ホワイトデー沖神のSS清書ちょっとだけ
まくて
リクエスト沖神
リクいただいた大学生沖神をかきます!
まくて
ゆにば行く宿伏になるはず
企画の遅刻参加したいと思っているけど間に合わなかったら普通に投稿予定。ゆにばに行ってひたすら食べまく…
あぼだ