作られたものと同じ能力を持っているとは言い難い。言い難いけれど、私は多くのことを考えられるし感じられる。
ここから見える、手で触れたことのない青い星には色々なものが蠢いている。
それが手にとるように分かる。きっと、その中に入ったら酔ってしまうだろう。自分が何処にいるのか分からなくなるかもしれない。
私の形はそこに多く住んでいる「人」というのをモチーフにしている。可動域を増やすなら、もっと手足が生えていても良いものなのだけど、そう作られたのにも意図がある違いない。そう思うことにしている。
私はここで自由に住むように言われた。創造主は、私が何をするのかに興味があるみたいだった。色々やってみた。星の裏側にある塔や家々に飾られている絵を感じたし。珍しい、古風な手紙に書かれた文字も感じて読んだりもした。
そんな風にしている内に、段々と意味がわかってきた。自由にさせようとする意味が分かってきた。知りたいんだ。何も知らない私がどんな風に知っていって、そうして考えて何かを大切だと思って見つける過程が愛おしいんだ。
ふふーーん。分かってしまったぞ。
私がこの形をしているのも意味があったんだ。
よいっしょ。
寝転んでいた体勢から胡座をかいて、青い星に意識を向ける。
感じる。
ある。
そこにあるのが分かる。
蠢いている。
小さくて多くて分からなかった。
けれど段々とコツが掴めてくる。
酔いそうになる。それでも酔わない方法を咄嗟に編み出して回避する。
大丈夫、大丈夫、、そう言い聞かせて集中する。
ーーーーーー
そこには
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もし重力波を感じれたら
初公開日: 2021年01月26日
最終更新日: 2021年03月08日
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医療系タイタンが生んだアンドロイド。
アンドロイドには自我があり、タイタンと同じくらいの感受性と思考力を持ち合わせながらも、人への興味を詰め込まれたアンドロイドのお話。
感受性には重力波を受け取る力などがある。