。かななゆのパロディかきますが 書き下ろしで利用しようと思っていたものです
戻りました いまいちこういう口調を書くのが苦手です
二人の盗賊
「この街はいつも、しとしとと雨が降っています。街灯は薄黄色でしっとりと空気を濡らしています。 
昼夜を問わず空はほの暗く、人々は時間に囚われず生活を営んでいました。
街の中には宝石店があり、二人の青年が佇んで見守ります。往来を、店主の帰途を。
瞬ぎせず見つめていますと、ようやく誰もいない頃合いとなりました。二人は店の中へと忍び込みます。
色鮮やかな宝石が並び、腕飾りを麻袋へ。首飾りを麻袋へ。手慣れた様子で繰り返します。まるで、子供を相手取り遊んでいるみたいに。
耳飾りをあさっている途中、二人は四つの瞳に魅入ります。二匹の蛇をあつらえた、銀色の耳飾り。
触ることを躊躇うほど、それを美しく思ったのでした。
ガタン、大きな音が響き、扉が開きます。二人の体は跳ね上がり、飛ぶように店から飛び出します。
雨の中街灯の光を頼りに、走り、走り、二人の小さな住まいにたどり着いたころには靴はおろか、服も水浸しになっていました。
二人のすまいはかびのにおいでいっぱいです。疲れ切った二人にはそれはいたく堪えきれぬ心持にさせました。
水瓶には天井からつたう泥水が混じり、パンは部屋の中の湿気を吸い膨らんでいます。
ボロの布で体をふき、水に晒され熱を奪われた体を二人より添い温めます。小さな薄い毛布一枚で。
一人が、膨らんだパンを頬張りながら言いました。「あれ、ほしかったな」
もう一人は、パンをちぎり、少しずつ齧りながら言います。「こんな部屋に置いたところでつまらない」
そうだな、と応え、二人揃って「必要がない」と結論付けます。売り払うつもりは毛頭ありませんでした。
なのに、この日から二人の頭の中はあの蛇の耳飾りでいっぱいになってしまうのでした。
どこに盗みに入っても、二人が想うのはあの蛇の瞳。
パンや干した葡萄を盗もうと。ワインやミルクを盗もうと。暴力を働いて金銭を、衣類を奪い取ろうと。あの蛇がほしくてほしくてなりません。
雨しか天気を持たないこの街にも、雨季はやってきます。この時分には膝のあたりまでが雨水で沈んでしまいます。
街路はたちまち水で満たされ、そこをスイスイと魚が泳ぎまわります。二人は魚が手に入るこの季節を好ましく思っておりました。
そして、船を漕ぎ人を路から路へ運ぶ仕事ができることも。船を盗むことができるのも幸いと思い勤しみます。
二人は特に薄暗い日を選んで船を出しました。裏路地で乗客に悪事を働くために。
今日のお客は二人の男女。二人の盗賊はあまりの幸運に目を見張ります。男と女のその耳には、左右にあの耳飾りがついていたのですから」
なゆたがかなたに読んであげてる絵本の内容を
いま一生懸命かいております
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向き
初公開日: 2021年01月16日
最終更新日: 2021年01月16日
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