コメント等お気軽にどうぞ~ゆっくり書いてます コメント表示してるので変なトコで改行入ります
隙間を埋めていきます
※1200文字以内で※
「不良に戻りたいって、思ったことある?」
八戒は一回だけアタシの顔を窺い見て、から目を逸らした。腰に巻いてるカーディガンを指で弄り始める。
なんか言おうとして唇チョットだけ動かしてから、なんも言うことありませんよ、みたいに口を尖らせた。
「今更、へんな事聞く。戻りたくなったら戻れるの?
東卍だってもうないよ」
それはそう。八戒の言う通りだ。なんでアタシは八戒に、こんなこと聞いたんだろ。戸惑いを隠すみたいに八戒の
指に手を伸ばした。弄り続けている指を摘まむ。生あったかい八戒の指に爪を少しだけ押し付ける。右隣にいる八戒を
見上げる。
「わ、な、なにぃ、手、つなぐ? つなごっか?」
「や、そういうんじゃなくて」
「そういうんじゃないの? エ~、抓ってたいの?」
そういうんじゃないのはさっきの八戒の返答に対してであって。手は繋ぎたいからぎゅって握った。
「んん?! つ、繋ぎたいの? タカちゃんよくわかんないな」
わかんないって言いながら八戒はアタシの手に指組み込ませて、ぎゅって握り返してくれる。八戒のこういう所が
好きなんだ。わかってなくても、応えてくれるトコ。アタシの事、ちょっとよくわかってないトコ。
まだ夏が残ってて 日差しは鋭いままだった 風だけは冷たくてワイシャツだけの八戒は心許ない感じがする。細い首が、
薄い肩が、タッパの割に頼りない。
「戻りたいよ。戻りたい。タカちゃんはアタシにそう言わせたいんだ。アタシに、東卍恋しく思ってほしいんだ。
自分が作った場所だから。自分がいた場所だから。自分の大事な場所だったから。タカちゃんの、戻りたい『不良』て
ソッチじゃなあい? だって、タカちゃんの芯の部分はダチと家族守ろうとする部分はなんも、変わってねえもん。
(漫画と台詞合わせるか悩…… ん~……)
東卍の事なら、みんなチャント忘れてるよ。だって、納得して解散したでしょ。
タカちゃんだってその場にいた。
皆とおんなじ顔してた。……あのさ」
わかってないくせにそういうのばっか察して、
「アタシ、タカちゃんの事好きなの。タカちゃんの事追っかけるのはやめない。
どこに行ったって東卍なくたって。不良じゃなくなったって。アタシはタカちゃんの右腕。どうかな?」
そうやって、──そうやって、八戒をくれるのは、ずるい。
「……使えない右腕は、いらないから」
「アハハ、アタシが使えなかった事ある? は~、ボーリング行こ! ゲーセン行こ! 遊ぼ。タカちゃんってさあ、
ちょっとそういうとこセンサイだよね〜。
アタシだけ見て今日は遊ぼ。タカちゃん、大丈夫だよ。タカちゃんがなくしちゃいそうで怖いもの全部、
明日も明後日もずっとタカちゃんは持っていられるから。
ずーっと見てるから怖くなんの! たまには目ぇ瞑って!」
八戒は踊るみたいにステップ踏んで、アタシから離れた。揺れるスカートも、その上のカーディガンもドレスのフリル
みたい(名称調べて細かくする) アタシはこの場所から、いつも八戒のシルエットを見つめてる。
ずーっと、見たいから見てるんだよ。アタシの世界はアタシの好きなものばっかりだから。
目は瞑んない。瞑ったら勿体ないだろ。八戒がいるんだから。
おしま~い!
ありがとうございました!