その日の朝も、毎日の日課にしている簡単な依頼をこなして、お小遣い程度の報酬を受け取り、工房に出勤しようとしていたところだった。だが、運悪く先客の用事が長く、依頼にあった野草がどんどん手元で萎びていくのをハラハラしながら見守る羽目になったわけで。
「だーかーらーさー! オレ、今月すげーピンチな訳よ。駆除以来こなすのに必要な装備調えるだけの金くらい貸してくれたっていいんじゃねえの!?」
「ですから、何度も申し上げたとおり、北方ギルドでの支援金の踏み倒し、中央ギルドでの依頼未達成など、資金の貸し付けを行なうにたるクレジットをあなたは有していないんです」
「つってもここに来んのは初めてだろ!? お前顔見ただけで、金は貸せないって判断出来るほどの凄腕なのかって話なわけよ!」
受付の長机にもたれる男からは、ひどくアルコールの臭いがしていた。アルコールだけではなく、様々なものが混ざった異臭に、受付の彼女もしかめた顔を隠そうともしていない。
いやしかし本当に運が悪い。なんせ早朝だ。陽も昇っていない早朝だ。ギルド内は閑散としていて、早朝受付の彼女以外には自分しかその場にいなかった。これで見ない振りして出て行くのも人としてちょっとアレかとも思い、一歩前に歩み出る。
「あの~……」
「なんだ小僧! オレは今だい~じな話をしてるわけだ。すっこんでろ!」
「いえその、信用がどうのとかいう話が聞こえてきたので、たぶんそれ、中央ギルドで処理してもらわないと、どこ行っても同じ扱いされるだけかなって思いまして……」
「あん?」
「ここら一体のそういう情報、全部中央が管理してるんですよ。僕も借金ちゃんと返したはずなのに、なんかいつまでも依頼制限解除されないな~ってことがあって……まあ、その~……ここでいくら粘ってもたぶん意味ないかな~とか思ったり? しまして?」
赤ら顔の男が、頭の先から足元まで丹念に見てくる。
「だったらさっさと言えってんだこんちくしょうめ!」
(最初からそう言ってましたけど)
受付の彼女が呟いた言葉は、男の耳には入っていないようで、アルコールの臭いを撒き散らしながら大きな扉を力任せに開け、男は姿を消した。
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即興小説15分
お題:イタリア式のローン
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【書く前】
イタリア式のローンとは!?
日銀のレポート見るに、イタリアは世界で最初に銀行が誕生した地域でもあるらしい。それで多くの小さな銀行が存在。今は大手三行をちゅうしんとした、普通銀行と地域の貯蓄組合から発展した貯蓄銀行・株式会社銀行・庶民銀行(職人組合から発展と言うことはギルドみたいな?)がある。中央銀行はイタリア銀行で、全銀行ベース共通のクレジットデータは中央銀行が保有。……とかなんか色々書いてあるけど調べてるだけで時間なくなっちゃう~! 庶民銀行って気になるな。なんだろう でも軽く調べただけじゃ情報出てこないな。なんか破綻しかけたとかそんなちょろっとした情報だけだわ
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【書いた後】
たぶん、わりと前に書いた、理不尽な借金負わされて振り回されてた子のその後感。この話自体はなんかこれといった面白みもない気がする。お題を気にしすぎたかな?銀行の仕組みとかよく分かってなくても普段から使えてるのすごいなって思うのと、以外と外国の銀行システムとかって日本とは違いそうだなって思うのとか、でもそれ調べ始めたら図書館とか行ってガッツリ調べないとなやつじゃない??とも思ったりで、あんまりこの詳しくない&そんなに興味ない分野で中編以上の長さのは書かない方がよさげだな~。この辺のシステムはあんまり重要じゃなくて、冒険部分メインなら面白いの書けるかも知れない
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