『当機は間もなくY516系第4惑星、外周宙港に着港いたします。安全ベルトを着用し──』
 機内に流れるアナウンスと共に、リクライニングされていたシートが更に倒されていく。周囲も皆同じ角度でだ。
「よく眠れたかい?」
 隣に座っているのは同級生の──元、同級生の──伊藤だ。アイマスクを外したばかりの視界は眩しく、その表情はよく見えないが、声色は何かを面白がっているように思える。
「いや全然」
「嘘つくなや。いびきすごくて周辺の人迷惑してたよ」
「いびきかく癖とかなかったと思ってたけど」
「案外自分では気付かないもんさ」
 この世の真理だとでも言いたげなしたり顔だが、その広い額はよい音を立ててはたかれた。伊藤を挟んで隣の吉田の手だ。
「口を開けば嘘が出る」
「バレた」
「なんですぐバレる嘘つくの」
「たぶん、創作の神に愛されてるから」
 ただの作り話も嘘も、創作と言ってしまえば上等なもののように聞こえるからすごいもんだ。自分はこんな風に詰問されても適当にそれらしい言葉を並べ立てられるかな。なんてことを考えているうちに、また目蓋が重くなってくる。が、それは肘打ちで止められた。
「着港時に寝るな馬鹿! だったら窓際の席譲ってくれたってよかったろ!」
「着港時に寝るのも寝ないのも自由だ。それにほら、窓際じゃないと酔うから……」
 前言撤回だ。星の海。それが窓の外に広がると共に言葉は消える。
 ああ、なんだ。大枚はたいて来た甲斐があったじゃないか。
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即興小説15分
お題:大好きなパラダイス
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【書く前】
大好きじゃないパラダイスがあるのかい?? 大好きなパラダイスな~ 銀河?行こうよパラダイス?
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【書いた後】
銀河要素しか残っとらんわい。
飛行機に乗って海外旅行行くのと似たような感じで宇宙旅行するようなイメージ。元同級生が、ひとり頭はげ上がっっちゃったくらいの年齢の時に宇宙旅行が個人間でも普通になってきて、三桁万円くらい払って宇宙旅行してなんか起こる。なんかって何?宇宙人は多分襲来しないけど。
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【即興】大海。星の海 2020-12-09
初公開日: 2020年12月09日
最終更新日: 2020年12月09日
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