「誰かあいつに勝てるやつはいねえのか!?」
 主将の怒号が響いたのは、十人目の相撲部員の巨体が宙を舞った頃合いだった。
 砂まみれの土俵の上。無傷で立つ彼女とは対照的に、鍛えられた男どもがまさに死屍累々といった様子で転がっている。
「……彼女、ほんとに人間ですか?」
「だからだよ! 1年E組近藤まき! 中学時代の部活は吹奏楽部! 血液型はB型! 紛うことなき人間だ!」
「なんでそんな詳しいんすか」
「中学の時からスカウトし続けていたからだ!」
 主将は胸を反らせて堂々と腕組みをしたまま続けた。
「くっくっく……やはりここまでの逸材はやつしかいない。やつならば天下を取れる!」
「私、いくらおだてられてもやらないって言うために来たんですけど?」
 制服姿のまま、土も付けずに言い放った彼女は一見すればどこにでもいそうなただの女子高生である。
「主将、いくら相撲が強くても天下は取れませんし、嫌がってる人無理矢理部活に入れるのはどうかと」
「わかってないな井上。天下だ。やつは天下を取る。あいつが我が陣営に入れば、川向こうのバカどもにぎゃふんと言わせた上で正当な土地の所有権を主張することすらできる」
「だからやらないですって」
 高校生の分際で土地の所有権とか言い出した主将にツッコミを入れるでもなく彼女は土俵から下りた。
「土地の所有権って、なんの話です?」
「なんだ、お前知らんのか。来年は千年に一度の領地争奪戦の年じゃないか」
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即興小説15分
お題:すごいガール
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【書く前】
すごいガールってすごい大雑把~~!
すごい?どう? 凄まじき? おおおおおんネタ出てこんー! 超高校生級?名前しか聞いたことないけど
スゴイ すごい どすこい??
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【書いた後】
相撲っていったら妖怪かなって思ってなんか変な方向にいったわ。そして多分わりとネタが切れてる……というか、SF系・ファンタジー系が気付くと増えてるからそれを避けようとしたときのネタがあんまりないんだわ
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