呆気ない仕事だった。標的は肩から血を流し、息を荒らくしたままこちらを睨みつけてくる。膝をついて見上げる形になっている目線は、憐れに思うことはあれ、脅威を感じることはない。
「……裏切ったのか」
「やはり人並み外れて頑丈だな君は。この瑪瑙のダガーで斬りつけられたら、大型の魔獣でも泡吹いて倒れるってのに」
「よく、知ってる」
 その言葉を最後に、地面に頭のぶつかる音だけが残った。
「と、まあ。宿屋で頃合いを見計らってざっくりいったら、あっさり終わりましたよ」
「証拠は」
「疑り深いですねえ。ほらちゃんと持ってきましたって」
 薄暗い一室。いかにも密談に向いたその部屋の豪奢な絨毯の上に手を放り投げる。もちろん自分のものではない。手の甲に特有の痣のある若々しい手だ。
「……たしかに、勇者の紋だ」
「そんな遠巻きに見なくても、もっとじっくり見ていただいて構わないんですよ」
「いらぬ。宿の者からも顛末は聞いた」
「用心深いことで。……それで、こちらの報酬ですが忘れちゃいないでしょうね」
 暗がりの中の男は、その言葉に返事をすることなく奥の部屋を開いた。
「この奥だ」
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即興小説15分
お題:裏切りの暗殺者
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【書く前】
かっこいいお題来たな。ここ最近苦手なジャンル書こうとしてたから、ちょっと後先考えずに取り敢えず書いてみようかな
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【書いた後】
裏切り者の暗殺者は裏切ったように見えて裏切ってないパターンで。裏の裏は表っていうやん??
皆に祭り上げられる英雄の存在が邪魔で始末を依頼してた権力者が逆に裏切られて寝首かかれるやつ。
そしてファンタジー要素が入ってると、風景描写とかしにくいから一人称キツイ&心情とか詳しく描写するとその時点でネタばらしになっちゃうタイプのテーマだったから相性悪かったな~。
ファンタジー系でもほのぼのとか、単純な戦闘描写なら一人称でも多分大丈夫。事情が入り組んでたりとか、何考えてるかわかったらつまらないやつとか、全体の戦況描写必要なときとかは三人称じゃないときつそう
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【即興】表 2020-11-18
初公開日: 2020年11月18日
最終更新日: 2020年11月18日
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即興小説15分
お題:裏切りの暗殺者