よし。
 内心で喜びのまま拳を握る。
 全て計画通りだった。平民の分際で大きな顔をする目の前の騎士崩れに、相応の罰を与えねばならなかったのだ。
 これまでは悪かったね。僕は本当は君とは親交を深めておきたかったんだよ。一緒にお茶でもどうかい?
 なんて口実にのこのこと付いてきた愚か者。毒を仕込むなぞ簡単なことだった。給仕は配下の者に任せている。器もこちらの用意したものだ。
 奴が器を傾けた瞬間に勝利を確信した。
「私の顔はそんなにも愉快でしょうか」
 あまりの完璧さに笑みを抑えられなかったようだ。凝視していた奴からそのような言葉が漏れる。
「はは……ははははは! いやなに、貴様のあまりの間抜けっぷりに笑いが止まらなかったまでのこと!」
「間抜け……さて。誰のことだか」
 立ち上がると同時に視界が歪む。
「……は?」
「お茶ではなく器に毒を仕込む。まったく古典的な手を好みますね。お貴族様ってやつは」
 太陽を背に、奴が不敵に笑った。
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即興小説15分
お題:2つのお茶
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【書く前】
2つのお茶?紅茶と緑茶?それとも杯的な意味合いで?
喫茶店で向き合ってる人たち、戦国とかで茶を交わす、相談とかでお茶を挟んでる、お茶買うか迷っている、ミステリー的に毒殺とか
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【書いた後】
キャラも立ってないし、ミステリー的なものに挑戦してみようとしたら、ものすごく量産型の話になってるな~
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