蛙の干物、ヤモリの黒焼き、アルラウネの粉末にトリカブトの煎じ薬。その他有象無象曖昧模糊魑魅魍魎に囲まれた一室。魔女はそこにいた。暗い窖の中、ただひたすら自身の研究に没頭するだけのはずだった。のに。
「マーちゃ~ん! 今日こそ一緒に学校見学行こうよ~!」
その声量だけで魔術が崩壊しそうなほどに元気よく呼びかける者がいた。常日頃静かな窖の中で過ごす者には些か刺激が強すぎる。心臓も目玉も飛び出した魔女の手から溢れる薬液。
後のことは想像に難くない。与えてはいけない衝撃を与えられた薬液は見事なまでに周辺の危険物達と融合し、窖の中で大爆発が起きたのだ。赤青黄色。紫や橙も混ざり合った魔法の火花は妖精の形を取って舞い踊った。
「すっご~い! きれ~!」
「きれ~~~! じゃない! バカ! お前のせいでまた失敗したじゃないかバカ!」
「マーちゃん、悪口下手すぎ~。ウケる~!」
「ウケない! それに学校見学も行かない!」
魔女は魔法学校になど興味はなかった。薬学、魔法戦術、呪物学。どれもこれも、知識を詰め込められるだけ詰め込んで、後は知らん顔。そんな所になぞ行ってたまるかと。
「でも、今年から魔花火職人の先生が来るって行ってたよ~。学祭でもおっきいの上がってたし」
「誰それ」
「ビハンさんだったかな~?」
「よし行く。今すぐ行く。さっさと支度しろバカ!」
「はいは~い!」
二人の魔女が駆けて行った。
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即興小説15分
お題:ドイツ式の教室
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【書く前】
ドイツ式????
10歳で将来が決まるシステムだったらしいが今では古いらしい。専門に分化するのがはやい?
なんかこう、魔法学校みたいな?10歳からなんか、なんかとか……
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【書いた後】
このあと愉快な仲間達と出会って、おじゃ○じょみたいな学園コメディが始まるか、
魔法戦術とかあるあたり、戦場に送られる重い話が始まるかルート分かれそう。
毎回登場人物の名前は適当。魔女のマーちゃんと花火職人のビハンさんとか特に。
風景描写コンパクトにできたのは良かったかな???
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