配信開始からけっこう間が空いてしまいましたが、完成を楽しみにしていた作品のひとつ、「グレイズカウンター」のびっくりソフトウェアさんの最新作「リボルギア・ゼロ」の感想を書いていきたいと思います。
現在のプレイ状況は難易度ノービスでエンディング1、2到達、ミッションモードコンプリート。
本作は前作「グレイズカウンター」から一転、横スクロールSTGとなっています。
本作をプレイしていてまず感じたのは、料理に例えると「配膳がうまい」ということ。本作全体をひとつのメニューに例えるなら、そのメニューを構成する料理の種類は決して少なくはありません。オールドスクールなSTGなら基本の構成要素はショット&ボム、それにスコアシステムという2~3要素でしょう。本作では攻防一体の武装である「メガビット」、ビットを飛ばす「ビットシュート」、ゲージを消費して放つ強力なレーザー「バースト」といった基本武装に加え、アンロックで追加されるさまざまな装備があります。加えてスコアシステムも特定んアイテムを成長させるという要素があります。
STGに慣れている人ならともかく、STG初心者ならこれらの要素はかなり多いと感じるんじゃないでしょうか。ゲームシステムの複雑化は初心者が離れる大きな要因のひとつだと思います。
しかし本作は、ゲームをプレイしているとこれらの要素の使い方が自然に、そして感覚で分かる構成になっており、要素の多さがゲームプレイの苦にならないよう配慮されていると感じました。おそらく本作をプレイしていて「ゲームシステムが分かりづらい」と感じた人はいないんじゃないですかね。
また、ゲームシステムの紹介と理解のためには解説やチュートリアルが重要ですが、ゲーム開始前に延々とゲームシステムの説明をされるとそれだけでやる気が削がれてしまうもの。しかし本作ではチュートリアルは簡素に済ませて素早くゲームプレイに入れるようになっています。そこからさらに突っ込んだ説明や理解を求める人のために機能していると感じたのがミッションモード。これはさまざまな条件をクリアしていくモードなんですが、これが実質的なチュートリアル第2弾として機能していると思います。
また、ステージ1は当然と言えば当然かも知れませんが、敵配置やタイミングに「はいここでビットで防御してみてください」「はいここでバースト使ってみてください」という配慮が感じられ、これによって自然にゲームシステムの使い方がわかるようになっています。
さらに標準難易度であるノービスを1周クリアすれば、本作全体の流れがわかるようになっているでしょう。いわば本作は、チュートリアルを段階的に分けて配置することでゲームへの理解をしやすくしていると言えます。
もちろん、STGに慣れている人ならいきなり高難易度に挑戦することも可能。間口が広いだけでなく、間口がたくさんあると言えるかも知れません。
また本作、ノービスを通しプレイした感じ非常にエクステンドしやすく、初回プレイでも終盤まで残機2桁を維持できるくらい夢と魅惑のエブリエクステンドしてくれます。これはもちろん「連コイン強引にクリアするのではなくワンコインクリアの達成感を味わえる」というメリットをもたらしてくれる要素です。
これに加え、この「残機が増えやすい」という点は、たくさんミスしてもいい=やり直すチャンスが多い=素早くリトライできるにも繋がると思います。
そもそもSTGは基本的に死に覚えゲーなので繰り返しプレイしてどこでどうすればいいかを覚えるもの。ですが、やはり慣れていない層にとっては何回も最初からのプレイを繰り返すというスタイルはハードルが高いものでしょう。この残機が増えやすいというメリットは、ゲームオーバー→最初からやり直しというサイクルを一気に短縮し、なおかつ前述の「連コインの漫然としたプレイで強引にクリア」をなくすことに成功していると思います。
STGは作品にもよりますが、残機を増やしまくって攻略するという手法はあまり取られませんし、オプションで残機を増やすことに抵抗がある人もいるでしょう。しかし本作は最初から残機が多い+ゲーム中でも残機を増やしやすいというスタイルを取ることでワンミスのペナルティを大幅に減らし、プレイのモチベーション減少を防いでいると言えます。
このように本作は、前作「グレイズカウンター」と同じく間口が広く奥深いSTGに仕上がっています。「初心者から上級者まで楽しめる」というのはありきたりな惹句ですが、本作は本当にそれを実現している稀有な例と言えるでしょう。