というわけで今日もタルコフスキー三昧。今回は豪華2本立てですよ。
 今回見てきたのは、バイオリンを習っている少年サーシャと道路舗装のローラーに乗って働いている青年セルゲイの交流を描いた「ローラーとバイオリン」、そして第二次大戦下のソビエトの小さな村が戦争に巻き込まれていくようすを淡々と描く「僕の村は戦場だった」の2本。「ローラーとバイオリン」は上映時間46分の短い作品だったので「僕の村は戦場だった」とセットになってました。
 結果、2本合わせて46分+96分=142分というなかなかの長尺でタルコフスキー作品を浴びることができました。
 両者ともに昨日見てきた「鏡」と同じく、明確な起承転結を持つストーリーはなく、やはり映像を楽しむタイプの作品でした。ただ、「ローラーとバイオリン」では「年の離れた友人」という今では現実でもフィクションでもなかなか見られない関係性だなあ……としみじみ。ワシも小さい頃には近所のあんちゃんたちに遊んでもらったもんじゃよ……。
 「僕の村は戦場だった」の方も、いわゆる「平和な世界に忍び寄る戦争の足音」系の話なんですが、その見せ方と白黒メインの画面構成が非常に淡々としていて、日常は劇的でわかりやすいカタストロフからではなく、ほんの少しの変化から淡々と壊れていくんだなあ……と感じました。また本作は戦争中の場面はあるものの、それよりもこの白黒の坦々とした画面で映し出される白樺の森や海辺に、なんとも形容しがたい不気味さを感じました。彼岸のイメージを感じたんだろうかな……。
 タルコフスキー監督作品はストレートに「これは現実世界じゃありませんよ」的な非現実的、ファンタジー描写はほとんどないんですが、そもそもこの独特の淡々として、火や水を強調する映像演出そのものがすでにどこか非現実的というか、現実という地面から常にほんの少しだけ遊離してる感覚があります。この感覚はディック作品にも感じられるものかも。
 そしてタルコフスキー監督作品といえば睡眠ですが(脳内調べ)、今回もやっぱり勝てなかったよ……。というわけで2本目の「僕の村は戦場だった」はかなりの部分寝てしまいました。
 監督の名誉のために言っておくと、決して作品がつまらないから眠くなるわけではなくてなんか変なリラックス効果があるんですよねタルコフスキー作品って。あの淡々とした映像、明らかに睡眠導入効果があると思います。
 第七藝術劇場でのタルコフスキー特集はまだまだ続くので通い詰めるぞー。「惑星ソラリス」と「ストーカー」たのしみー。
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第七藝術劇場「タルコフスキー特集2026 ローラーとバイオリン 僕の村は戦場だった」見てきました!
初公開日: 2026年05月03日
最終更新日: 2026年05月03日
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