神はA4のコピー用紙にだって宿ってる
何枚も刷って配ってるうちに聖書になるかもね
そんなもんなんじゃないの 神様って
…知らないけど。
他人に無関心なのが良い 変に期待されなくていい 趣味は合うからよく遊んだ
佐々木は下手だった 彼女のプレイするキャラはすぐに死んだし、 悲鳴だったり笑ったりしている声を聞くのは楽しかった
まあ、誰のことも信用できないし、信用するのって怖いよね
それは私もそうだし分かる
時代に関係なくそうなのかもしれないと思った 自分は人間が怖いのだ 人は怖い
けど、神なら信じられる もはや自分すらも信じられないけど
難! そんなこと考えない!
「よく分かんないけどさ」
「神も人も自分も信じなくていいけどさ」
「今から私、このゲームには勝つよ」
「今はとりあえずそれだけ信じてくれん?」
「………」
「よしゃ行くぞー!」
「」
「フライ!」
「あ!疑ってるな!」
「本当に美味しいんだって!これも信じて!」
「………」
「ん!きっとうまくいくよ!」
「きっとうまくいくと、そう信じられるように頑張ろう!」
「私も頑張るよ!」
「佐々木って彼氏いんの?」
「突然なんですか!? いないいない」
「マジで? なんか気になってるヤツとかいないの?」
「…気に…」
「…いないです!」
「え? フライは? 結構仲良いじゃん」
「フライは…」
「フライは…そんな感じじゃないですよ。そりゃ、一緒にいると楽しいですけど!」
「ふーん…」
「二次会まで行くだろ?」
「あ…いえ、これきりで上がろうかと思ってました!」
「ハア? お前後輩のくせに先輩より先に上がるつもりかよ、マナーがなってねーぞ」
「ええ? そういうものですか?」
「そーゆーもんだよ。それとも何か用事でもあんの?」
「それは…特にはないですけど」
「だろ? だったら最後まで付き合えよ。てかグラス空いてんぞ。ほら、なんか頼めって」
「あ…は、はい」
「オレと同じのでいいよな?」
「え?」
「すみませーん」
「お、同じの飲めますかね?
先輩、お酒強くなかったですか?」
「駄目だったら飲んでやるよ。かわいい後輩のためだしな」
「わ…! ちょ、ちょっと、近いですよ」
酔わせようとしてる…。
「う…」
「佐々木?」
「ちょっと強いですね、先輩、こんなの飲んでるんですか? すごいです」
「だろ〜? アルハラなんて言うけど、そこ以外でどうやって会社の上司連中と信頼関係築くんだって話だよな。───ほら、佐々木も」
「…う…は…はい…あの…あの、少しずつ飲みますね、私はそんなに強くないので」
「もうちょっとしか残ってないじゃん、飲んじゃえって、ほら」
「…はい」
「───百合」
「え?」
「出るよ」
「え?」
「レイトショー。間に合わなくなる」
「えっ」
「早く」
「…うん!」
「は? 名前呼び?」
「え? ねえ、付き合ってんの?」
「わ、分かんない」
「はぁ? どういうこと?」
「百合、急いで」
「わ、分かっ、あの、先輩、すみません、失礼します」
「え? どういうこと? 予定ないって言ってたよな?」
「え、えーっと…」
「…できました…今」
手を繋いで出ていく。…手を繋いで出ていく!?
ぐるぐるあてもなく歩く。レイトショーと言っていたけど映画館の方に向かっていく様子もない。引かれるまま歩く。足が疲れてきたところで止まる。
「お前さあ…」
「………」
「…俺がこのままホテルとかに連れ込んだらどうすんの…?」
「………」
「………」
「なるほど…」
「なるほどじゃなくて…ハァー…」
くすくす。
「助けてくれてありがとう」
「………」
「気遣わせてごめんね。ホントに助かった。う…」ふらふらするな…
「…最寄りどこ?」
駅名を告げる。行こう、と手を引かれる。繋いだままだなあ、と思う。
「さっきの話だけどさ、ホントにホテルに連れ込まれるなんて思ってなかったんだ。なんでかな」
「……。知らない」
「多分、フライのことを信じているからだよ」
「………」
「ホントにありがとう、ここまでごめんね。ゲームでも現実でもフライに助けられてばっかりだなあ」
「別に」沢尻エリカだ!
「…ねえ…」
「あの…」
「ホテルは…アレだけど」
「レイトショーは、いつかホントに行こ?…二人で…」
「…あっ、い、嫌だったらいいんだけど…!」
「───何が」
「何が観たいの」
「…あ! あのね、あの、観てるドラマが映画化するの、その、あの、その…それが…それが…観たい…な…!」
二人で。
「…後でタイトル送って」
俺も見とく。
「…!! う、うん!! うん!! えへへ! うん! ありがとう! 嬉しい!」
「またね!またね!えへへ!バイバーイ!」
ホテルは次行こうね…♡ って言ってもいいけどまあこの子はこの辺が一番似合うかなあ当初は次回ホテルの予定だったけどいろいろ喋らせたら結構ホテルに誘うまでの距離感に行ってる感じがないからまあ言ってもいいんだけどうーーーんこの子はこれが似合うかなあ次回レイトショーの約束取り付けるのが一番可愛いかもここでホテルはそれはそれでいいんだけどなんかこういう子がすぐホテル誘ってるの嫌だなあこの感想童貞みたいでキモいなあもう喋るのやめるかあ
あとお前ずっと声でかいよ
関係ある?
ない。
一日の始まりだ。