「へー、いいね。ラファウくんと行くの?」
「いえ…」
「その…佐々木さんを誘おうと思って」
「えっ」
「私?」
「はい」
「あの…嬉しいけど、私、星にそこまで詳しくないよ。ラファウくんと行く方が楽しいんじゃない?」
「貴方と行きたいんです。もちろん弟と行くことも考えましたけど…」
「その…佐々木さんに、リラックスしてほしくて」
「ミハウくん…」
陰キャだから家に引きこもってる方が楽しいしなんなら君みたいなイケメンが隣を歩く事象が進行形で起こっていることにストレスしか感じられないとは思うけど…
「優しい…職場に欲しい…君みたいな優秀な社員がいたらうちの会社ももうちょっとマシになるのかな…う…胃痛が…」
「あの、早く辞めてくださいね」
「じゃあ、いつにしよっか。平日の方が空いてるかな?あ…でも大学があるか」
「来週の水曜なら空いています」(平日なら教育機関も運営してるし…)
「じゃあその日に」
「兄さんとどこか行かれるんですか?」
「あ、ラファウくん」
「え?」
「…今日は塾に通う日じゃなかったかな?」
「感染症が流行ってて、講師も生徒もバタバタ倒れちゃって、運営の方から規制がかかったようなんです。電車の中で連絡が入ってきたので、帰って来ました。…プラネタリウム行くんですか? 二人で? へ~」
「ラファウくんも行く?」
「え…! 行きたいです! いいんですか?」
「行こうよ。招待券はないけど、私がお金出すし」
「やったあ! 嬉しいです!」
「楽しみだね。誰かと出かけるなんてほんとに久しぶり。いい機会だし、星の本とか読んでみようかな」
「それなら、僕のお気に入りの本を貸してもいいですか!? 読んでほしい本があるんです!」
「ん…ありがたいけど、ラファウくんみたいに頭の良い人が読むような本が私に理解できるかなあ」
「佐々木さんならきっと読めますよ。それに、分からないところがあったらいつでも聞いてください!僕、なんでも教えます!」
「じゃあちょっと待っててください!今持って来ますから!」
(ラファウ~~~…!)
「ごめんね、勝手に誘っちゃってよかった? もしかして弟くんいないほうがよかったかな」
「弟がいると自然と兄として意識しちゃうとかあるかなって。私は一人っ子だから分かんないけど…」
「…いえ、弟は大事な家族ですから、問題ないですよ」
「二人とも仲いいもんね」
「そう見えますか、はは」
ラファウくんがいるなら、土日祝のがいいよね。
少し混むかもしれないけど、そんなこと言ってたらどこにも出かけられないしね。