伊東のこと好きって(ほとんど友愛的な意味しかないのに)簡単にいう喜一とめっちゃ拗らせてる伊東
伊の片思い、無自覚喜一が自覚して両想い
「俺、伊東のこと好いとーけんが」
「……」
そういうのは簡単にいうものじゃない、と嗜められ、なんで?となる喜一
言葉が軽くなる、ここぞというときに相手を選んで言え、というので、そりゃ誰彼構わず言ったら軽いやつって思われるやろうけど……と伊東の意図をあんま分かってない喜一
最低限、口づけのひとつくらい出来る相手にしておけ、まさか俺にまで出来るとかいわねぇよな、というと、まぁ西洋では挨拶にするくらいだし、 じゃあしてみろよって売り言葉に買い言葉で、本当にしてぶん殴られる喜一、というお手本みてぇなすれ違いBLを受信した
今の、女にやったらこんなもんじゃ済まされねぇからなって怒られる
殴られた頬をさすりながら、軽い気持ちじゃないけどなぁと思う喜一
伊東相手だからまぁしてもいいか、と思えたのに
さすがに誰にでもこんなことしない……
あれ?普通は友達相手にはこういうことしないか?あれ?なんでいいんだ?となる無自覚喜一
なんの気持ちも入っていないのに押し当てられたその感触を、それでも反芻してさらに熱が籠るこの身の虚しさ
自分の頬の熱さと触れてきた喜一の唇の冷たさ
その温度差を思うにつけ、自分の気持ちと喜一の気持ちが重ならないことを露にされた気がして、振り払うように冷たい水でバシャバシャと顔を洗い、にじむ涙と共に袖で顔を拭う伊東
というシーンが浮かんだものの、今かいてるのに入れるか入れないか迷っておるため抜き出し保存
私にはハッピーエンドをかく才能がない
ここからどうすんだ
と思ったらハッピーエンドの神が降りてきた
→追いかけたら顔バシャバシャ洗ってる伊東を見て、向こうが挑発してきたとはいえ、さすがにふざけてキスするなんて気持ち悪がられたよな、って少しショックを受ける喜一
ごめん、と謝るけど、答えない伊東
背を向けて顔を拭い終えるとようやく振り返る
バーカ、これに懲りたらもう少し考えろ、
おふざけにマジになってどうすんだよ、と平静を装っていつもの空気に戻そうとする伊東
自分はふざけたつもりはないけど、本当にできる、と思ったから……とまだそんなことをいうので伊東はカッとなって胸ぐらをつかんで、お返しだ、と同じように口づけをし返す
さっき伊東が殴った箇所は腫れて熱を持ってて、熱い
伊東は、自分が何やったか考えろ、どうだ、好きでもねぇ奴にこんなことされたら気持ち悪いだろうが、と半ば自棄になってたけれど、なにやら喜一の様子がおかしい
殴った箇所が腫れて赤くなってる……以上に、顔が真っ赤になってて、えっ?となる
ど、どうしたんだよ、とつられて赤面する伊東に、喜一も戸惑ったように頬をさすって、嫌、じゃなかった、とこぼす
もっかい!!ちょっと今のもっかいしてみて!!と言う喜一に、何いってんだ!!となる伊東
いま確かめとかんといかん気がする、と真剣な顔をされると弱い伊東
ためらいがちに触れると、唇が焼けるように、喜一の頬が熱くて、さっきと逆だな、と思う
「伊東」
「……なんだよ」
「俺、伊東のこと好いとーけんが」
「……さっき聞いたよ」
顔を背けると顎を掴まれ、持ち上げられ、今度は口にしていいか、と。
目で頷いて、重なった唇。
今度は同じ温度をしていた。
*
唐突にハピエン神が微笑みかけてハピエンになりました。やったね。
現パロの引き出しのひとつにしまっておこう。