プロット
今んとこ大体13000字くらいだからあと3000字くらい書いてもいいかなと。
前回短編書いたときそのくらいだったのを確認してきた。
チェインとロウを出してえな。主人公の性格的肉付けとかをメインにイベントを起こすか。
日常的生活についてある程度書くか……仕事について?
HLにおける一般金持ちの職業ってなんだろうな~。別に一般金持ちでなくていいんだけど。
IT系かな。武器商人とかはちょっとイメージ的にあわない、物騒すぎるかも。
不動産でもいいが……。なんかHLって定期的に区画が入れ替わって云々みたいな設定があったと思うんだよな若干面倒そう。
電化製品、食料関係、製薬関連、うーん。インフラ、土建、うーん。
まああとでもっかい考えよ。しっくりくるのがなかったらなんとなくで濁して描写止めよ。
本編
今のJという人物において、俺は考えすぎないことを意識している。
前回の人間のフリでは、あんまり普通であることを意識しすぎたせいで、うっかり生存率70%の道路を渡って死んだ。こうして生きている以上、死んだふりをしたというのが正しいわけだが、人間だったら確実に人生を終えていたわけである。
そして前々回の人間のフリでは、あんまり貧乏だったせいで、うっかり医療費が支払えなくて死んだ。もちろん死んだフリだが、お金って結構あった方がいいっぽいなというわけで、今回の人生ではお金を稼ぐことにちょっと集中してみたわけなのだが、俺は人間初心者なので、ちょっとやりすぎた。資産家のランキングに載ってしまう程度には稼げてしまったわけなのだ。
人間に出来ることしかしなかったはずなのにおかしいな……しかし資産家は全員人間(異界人も含む)であるため、このくらいは俺的に許容範囲だ。ギネスに載り始めたらやばいと思おう。
俺はダイアンズダイナーの常連だが、他にも当然行きつけの店がある。
ホッピンポップドーナツのイートインスペースで、もちもちのドーナツと、サクサクのパイを交互に食べながらカフェオレを嗜んでいると、向かいの椅子に男が座った。
この店は相席を採用していないので、こういったことは初めてである。
「Jって呼んでよ。気に入ってるんだ、この呼び名」
Jは友人が多いが、この男は見覚えがなかった。
仕事上でも見た覚えがない。
「それで何の用?」
「サザンアイランドコーポレーションの株を買え」
「めちゃくちゃインサイダーかも。犯罪に手を染めない方針で人生を運用しているからお断りなんだけど、そういう返事は想定済みかな?」
返事は銃口で返ってきた。
俺はどうすっかな、とひとまずカフェオレの入ったマグを持ち上げたが、マグは無残にも男に撃ち抜かれて粉々に割れてしまった。
音に驚いた人々がこちらを振り返るが、「失礼」と俺が言うと、皆ショーケースの中のドーナツに視線を戻した。
「次は額だ」
「まいったな。ドーナツは好きだけど、ドーナツになりたいと思ってたのはエレメンタリースクールまでなんだ」
「サザンアイランドコーポレーションの株を」
割れたマグを見て、店員が「お怪我はありませんか?」と慌てて駆け寄ってきた。
大丈夫と返すより先に、男の銃口が店員に向こうとしたので、俺はわかったよと言おうとした。
言う前に、目の前の男の頭が蹴られた。椅子から転がり落ちる最中、拳銃が暴発し、天井に向かって銃弾が放たれる。
男の両腕を後ろに回して確保しながら、「とっとと応援寄越せ!」と無線にがなるダニエル・ロウ警部を見て、銃声に振り返った人々は、やっぱりショーケースの中のドーナツに視線を戻した。
目を白黒させる店員に、俺は「ちりとりを貸してくれるかい? 自分で掃除するよ」と提案した。
「一応聞いといてやるが、怪我は」
「ないよ。ああいや待って……やっぱりない。血じゃなくてトマトソースだ」
俺が食べていたパイはミートパイだったので、一瞬血に見えてしまった。
紙ナプキンで手を拭きながら、顔なじみの警部に礼を言った。
「いつもありがとう。お金いる?」
「毅然と犯罪者に立ち向かった口で賄賂の提案してんじゃねえ」
「そうか、警察って大変だな……」
「いいこと思いついた」
俺はレジの一番前に「失礼」と言って割り込んだ。当然並んでいた人には文句を言われるが、構わずレジに札束をポンと置いた。
「俺がこの店のドーナツ全部買うから、ここにいるみんなにおごるよ!」
途端文句は消え、大喝采が巻き起こった。
ドーナツは世界を平和にする。
「警察も市民ではあるんだし、みんなのうちに入る分なら賄賂じゃないだろ?」
「あのな、そういうことしてっからいろんな犯罪に巻き込まれんだぞ」
「ドーナツとインサイダー取引に関係があるかな」
とはいえ、犯人の確保にやってきたロウの部下はドーナツに諸手を上げて喜んでいたため、強く言うつもりはないようだ。
「あんまり手を煩わせんな。品行方正にしてろ」
「してないように見えるのかい?」
「ちげえな。ほどほどに悪いことしてろ」
「おお。それは難しいお願いだが、君のためなら努力しよう。ちょうどやろうと思ってたし、悪いこと」
「……一応聞いとくが、犯罪じゃねえだろうな」
「バーで飲酒」
ロウは煙草をくわえ直して、俺にしっしと手を振った。
事情聴取は免除してくれるらしい。あるいは後から聞かれるのかな。
「いつか君とも被害者としてでなく喋ってみたいんだけどね」
「HLPDはいつでも新人募集中だ」
同僚、というか部下としてなら喋ってくれるということか。
「俺ってそういうの案外本気にするよ」
「せめて一日署長とかにしとけよ」
あるいは上司としてなら喋ってくれるということなわけか。面白そう。

「ハイ、待った?」
「全然」
待ち合わせのバーに到着すると、すでにカウンター席でチェイン・皇が酒を飲んでいた。
「おいおいあんちゃんよ、オレが目に入ってねえのか」
「もちろん見えているとも。視力検査は間に合ってるよ、健康診断の結果はオールAだ」
「ハッ、HL有数の資産家とあっちゃこんだけの美人を侍らせることもできるってわけか。ゴシップが怖くねえのか?」
「大丈夫だよ。ゴシップ雑誌が一番売れた時よりも高い値段俺が記者に払うから。それで、君もお金が欲しいの?」
「変わった人だったねえ」
「君ほどじゃないよ、J」
チェインとは飲み友達だ。
お互い日系だし、それなりの酒豪という共通点もある。
「悪いね、もっと早く着く予定だったんだけど、ドーナツ屋でドーナツにされかけるハプニングに遭って」
「面白そう。その話もっと聞かせてよ」
「ご期待に沿えるかわからないけど」
一日署長の話あたりでチェインは大笑いした。
「予定が立ったら絶対に教えてね。翌日のニュース番組全部予約しておく」
「それなら期待に沿えそうだ。マネージャーに頼んでおこう」
HLPDの一日署長になるべく、スマホのメッセージアプリを開く。
「プロスフェアーできる?」
「苦手だ。友達にボコボコにされたことあるから」
「プレイできるだけ優秀だね。ちょっと本読んでみたけどルールはさっぱり」
「練習相手を探しているなら協力できるよ。負けるのなら得意だからね」
「どうかな。アプリで出来る?」
「できるとも。今やってみようか? 酒のつまみにいいかもね」
「負けてもお酒のせいにできるし?」
「おっと。俺はプロスフェアーで負けることより、酒に飲まれた方が恥だと思うタイプだよ」
「いつも通り、帰りのエスコートは必要ないのかい?」
「タクシーに乗ったら吐きそうだもの」
この程度で酔っぱらうわけがないので、彼女なりのジョークだった。
今日はこの辺にしておこう。おやすみ
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血界二次書く 240904
初公開日: 2024年09月04日
最終更新日: 2024年09月04日
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コメント
起転結書いたので承を書く。余裕あったら結も詰める。