「ねえスロバキア」
 この笑みは、何かに巻き込もうとしている時だとスロバキアは悟った。そっと距離を取り、買ったばかりのパンに口をつけた。
「来週からギリシャに行きますわよ! それで服を選ぼうと思いまして」
 パンが喉に詰まった。スロバキアはあたかも確定事項のような物言いに、バイクのために貯めた貯金を諦めることにした。
「どうかなさいましたの、そんな悲壮感あふれる顔をして。次の会議に前乗りするだけですわ」
 もちろんギリシャさんには話をつけておりますわよ、となぜかしたり顔。そういうことなら経費で落とせるだけ落とすことにしよう。
 無言の百面相をひとしきり楽しんだ後、
「」
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