★書きかけを手直ししてワンライするのです
・水心子がまぶしい、という話
・あなたはいまでもわたしのひかり
目覚めの直前、いつも思い出すのは暗闇だった。
かつては誰かの枕元に飾られていた時代もあった。あの頃はそれが持ち主にとってどのような意味合いを持つのか理解しておらず、ただそこに在って、害を成すものがいれば斬った。それだけだった。
それが「願い」や「祈り」と呼ばれる類のものであると理解したのは、もっとずっと先のことであったが。
「光が眩しいのは、俺が暗闇にいるからだろうか」
「え?」
主の不思議そうな顔に見つめられ、大典太光世は自分が言葉を発していたことに気づいた。心の中でぼんやり考えていただけのつもりだったが、どうやら口から出ていたらしい。
先だっての出陣では最後に敵の不意打ちを受け、仲間の多くが負傷した。深手を負った者から順に手入れ部屋に担ぎ込まれ、自分で歩ける程度で済んだ大典太は一番最後だった。
順番が回ってきたのは夕方頃だったと記憶しているが、障子越しに見える空はすっかり暗く沈んでいる。もっとも、酷いときは一晩かかることもあることを考えれば大分早い方なのだろう。
「世話をかけた」
「こちらこそすまないね。もう一部隊いることを探知できなかった、私の落ち度だ」
「あの程度戦場では想定内だろう。油断したのは俺たちだ」
何度か出陣している地だった。だから敵の編成も、どのような流れを経るかもある程度頭に入っていた。史実も、頭に入っている戦場の流れも予定調和で終わったからこの任務は終わりだと、心のどこかで慢心していたのだろう。
あくまで己をいさめる口調の大典太に、主は黙って頷く。
「最後の会敵についてはこちらでも調べてみる。あの地への出陣はしばらく保留とするから、貴方はまず身体を休めてほしい」
「わかった」
「それと、先ほどの光の話だけれど」
手入れ部屋を出ようとした大典太の背中を、主の言葉が引き留める。
「光がなぜ眩しいのかよりも、貴方がその光をどうしたいのか、そちらの方が大事だと私は思うよ」
「……」
「光はただそこに在るだけだからね。それを光と思うか、眩しいと思うか疎ましいと思うかは、見つけた者次第だ」
「手入れ、終わったのか」
「……ああ」
真っ直ぐ自室に戻ろうと思ったが、歩き出した途端に空腹を思い出した。そういえば帰還してから食事らしい食事をしていない。一度気づいてしまうと無性に腹の虫が気になって、大典太光世の足は自然と厨に向かう。
さすがにこんな深夜の厨には誰もいないだろうが、何かしら口にできればと暖簾をくぐったら、思いもよらない人物に遭遇した。
「夜食ならそこにある。歌仙があんたに残しておいた分だ」
「ありがとう」
風呂上りだろうか、大倶利伽羅は手ぬぐいを首から下げていた。
この先が決まらん
・水心子に会う→前の話で会話してる
・ほかの誰かに会う→誰に?
・一人で問答する→面白くない