カチカチ山
昔々、おじいさんとおばあさんは、いたずら好きのたぬきにとても困っていました。
そこで、仲良しのウサギにたぬきを懲らしめるように頼みます。
ウサギはまず、たぬきを芝刈りに誘いました。
仲良く芝刈りをした帰り道。
たぬきは不思議な音が聞こえたのでウサギに聞きました。
ウサギは「このあたりはカチカチ鳥が鳴くからカチカチ山言うのさ」と答えました。
カチカチ カチカチ ボォォォォ
突然、たぬきの背負っていた薪が燃えました。
実はウサギがカチカチと火打ち石をつけていたのです。
次の日、たぬきが家にいるとウサギがやけどに効く薬を持ってきました。
しかし、それは唐辛子入の味噌だったため、たぬきはさらに苦しみました。
そして、また別の日。
たぬきはウサギに誘われて魚釣りにでかけます。
船着き場には、木でできた小舟と、泥でできた大きな舟がありました。
たぬきは大きい舟を選びいざ出発。
しばらくすると、たぬきの舟はドロドロに。
「助けてくれ」
叫ぶたぬき
「もうおじいさんとおばあさんが困ることをしないと約束するか」
と、うさぎがいえばたぬきは慌ててうなずきました。
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