昔々あるところに女の人と花から生まれたおやゆび姫がいました。
ある夜、おやゆび姫が寝ている時、ヒキガエルに誘拐されます。
「息子と結婚してくれないか」
ヒキガエルは言いました。
おやゆび姫が困っていると、池の魚たちが助けてくれます。
その途中、おやゆび姫はコガネムシに攫われてしまいます。
「おやゆび姫よ、私と結婚しないか?」
とコガネムシ。
しかし、仲間のコガネムシにからかわれ、コガネムシはその場におやゆび姫をおいていってしました。
夏が過ぎ、秋が過ぎ、冬に差し掛かる頃、おやゆび姫は野ネズミばあさんに出会います。
ある日、野ネズミばあさんと一緒にモグラの家にいきました。
「こちらはもぐらさんよ。結婚相手にどうかしら?」
野ネズミばあさんの言葉に、おやゆび姫は困ります。
少し考えると、おやゆび姫は部屋を離れ、散策していると、怪我をしたつばめに出会いました。
怪我を手当するとつばめはおやゆび姫を乗せて春の国へ。
そして春の国の王子様と結婚し、幸せに暮らしました
昔々、右コブじいさんが山へ芝刈りに出かけると雨が降ったので木のうろで雨宿りをしていました。
夜、雨が上がり、おじいさんが休んでいるそばで、鬼が宴会をし始めました。
笛や太鼓の音につられておじいさんも踊りだしました。
その踊りがとても面白く、鬼は言います。
「明日もここに来て、舞うのだ。貴様のコブをかたにもらうぞ」
鬼はおじいさんのコブを引っこ抜きました。
右コブ爺さんはその話を左コブ爺さんに伝えます。
「今日はワシが行く」
左コブ爺さんは右コブ爺さんに教えてもらった場所に向かい宴会へ参加します。
左コブ爺さんも鬼と一緒に踊りますが、とても踊りが下手でした。
鬼は別の人が来ていることに気づかず、怒って
「昨日の踊りとぜんぜん違う!このコブは返すぞ」
と左コブ爺さんにコブをつけました。
ある日、おじいさんは芝刈りの途中にお昼ごはんを食べようとおむすびをだしたら落としてしまいました。
「おっと」
おむすびはコロコロ転がり、穴の中へ
すると穴の中から声が聞こえます
「おむすび ころころ 落っこちた 今日は宴会わーい わーい」
ふしぎに思ったおじいさんは穴をのぞくとそのまま真っ逆さまに落ちました。
一方その頃、穴の中のネズミ達はおむすびに大喜び。
そこへおじいさんが落ちてきます。
ネズミはおじいさんの訪問にびっくりしますが、おむすびのお礼につづらを渡しました。
つづらの中身が財宝だったので、おじいさんは村のみんなに配ります。
話をきいたお隣さんは財宝を奪うためにネズミのすみかに行きますが、追い出されました。