好きだと伝えてないのに思わず長谷部にキスしてしまった審神者。瞬時にやってしまったと後悔して体を離すと、今度は長谷部が抱きついてきて口付けてきたので、何はともあれめでたく収まった。
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長谷部と話しながら「好きだ」と思っていたら、そのまま声に出していた審神者。長谷部はそうなんだ、じゃあまたと言って去って行ったが、直後長谷部の消えた方向からガシャーンと大きな音が聞こえてきた。
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 長谷部についうっかりキスしてしまい、焦ったものの長谷部からも熱い抱擁とキスをかまされてから数週間が経った。結果的に、俺が鈍かっただけで実は長谷部も俺のことを好きでいてくれたということが分かったので、主と臣下、という関係に恋人、という関係がプラスされたのが夢のようだ。
 というのも、夜になればたまに長谷部が寝間着姿で部屋を訪れてくれたり、そのまま二人で他愛もない話をしたり、あの日のような勢いじゃない、恋人同士の口付けを交わしたり、それ以上をしたり、ということはあったが、日が高い内はそんな素振り微塵も見せないからである。まあ、それはそうか。近侍を任せているから二人きりになる場面は多いけど、基本的に執務室は誰でも出入り自由だし、いつだれがくるか分からない状態で仕事中にイチャイチャするわけにもいかないし……。そりゃあ、初めてキスした時は、ああいう感じになったけど……。今思えば誰も来なくてよかったな、あの時。
「――主?」
 思い出に浸る、という程でもないけど少しぼうっとしていた俺を、長谷部が心配そうに覗き込む。近い。いや、そういえば前から、特に修行から帰ってきてからの長谷部はやたら距離が近かったな。俺が無意識にそうしているのかと思っていたけど、長谷部も俺のことを、随分前から好きだったと言ってくれたから、俺ばかりのせいじゃないのかも……。いやいや。
「ごめん、えーと、第二部隊の話だっけ?」
「はい、やはり加州と鶴丸を中心に組み直した編成で安定しましたね。笹貫も見たところは問題なく出陣に慣れていっているようですし」
「そっか、良かった。やっぱり二人が色々話してくれてるのもあるのかな」
「そうですね……あいつらは、肩の力を抜かせるのがうまいですから。俺はそういうのは不得手です」
 ふ、と長谷部の顔が少し翳ったので、「そう?」と首を傾げる。
「俺は長谷部のおかげで気楽にやれる時もあるけどなあ」
「それは、……いえ、主の手助けが出来ているのなら、俺は」
 何か言いかけたようだったけど、何だったんだろう。陰りが消えたのでまあいいか。本心からの言葉だった。今では百に近い刀剣が集まるこの本丸に初期刀と数振りしかいなかった頃から、長谷部は近侍として俺を支えてくれていた。最初は当番制だった近侍を、書類仕事が得意そうだから、と、今思えばふわっとした理由で頻繁に頼むようになって、ずっと。前の主の話ばかりする長谷部の顔を真っ直ぐ見られない時もあったけど、いつだって真摯に、懸命に刀剣男士としての役目、近侍としての役目を果たしてくれる長谷部が傍にいたから、俺もがんばらなくちゃとか、でも長谷部が頑張りすぎている分、俺が力を抜いてもいいのかもとか、そういうことを繰り返しながら、今日まで数年審神者をやれてきたのだと思ってる。いつから好きになったのかなんて、はっきりした時期は覚えてないけど、改めてそんな日々を思い出すと、改めて、
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主様の無配主へしやる 23時まで
初公開日: 2022年08月18日
最終更新日: 2022年08月18日
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8/28主様無配の主へし書きます