コピー本にするやつ書いてます
冬の入りくらいの話なのかな
今回プロットなく書いているのでなんか……変なこと言い出すかもしれないです
三人称にしようかあ……三人称四季視点で 間接自由で入れ込むのは四季
空気は澄んでいるとは言えなかった。むしろ、くすんでいて、少しだけ淀んでいる。埃っぽさに、手の甲で口元を抑えた。夜が明けたばかりのスラムの中は、ひんやりとしていて、ひっそりとしていた。扉のない家々、バラック小屋、トタンの壁。僕の住んでいる区域とは異なる材質の壁。小さな家と、転々と並ぶ背の高い打放コンクリートのビル。前後も上下も疎らなスラム。電車の音が聞こえ、線路の向こう側のざわめきを聞く。たった一本の線路、たった一つの道路。それが、標のように世界を隔てている。背中合わせの、表と裏の、日陰側。那由汰くんが生まれ育った場所。
那由汰と四季は列をなして、舗装されている道とそうでない土の道を交互に踏み締めながら歩を進める。二人が通りすぎる景色の中には文字も多い。
スプレーで描かれたタギングから始まって、ネオンで縁取られた店名や ちょっとここは後で書きます
那由汰くんと珂波汰くんの住んでいるアパートを通り越して、空気はどんどん濁っていく。トラックの吐き出す排気ガスの匂いに、何本も聳え立つ煙突から吐き出される煙の匂い。こんな朝早くからでも、夜通しこの煙突は煙を吐き出し続けているんだと、薄らと衝撃を覚え、四季は煙を通して色の薄れた空を見上げる。
那由汰はショートパンツのポケットに手を入れ、空も、立ち止まった四季を振り返ることもせずに目の先を見据えた。淡々と、同じ歩幅で足を動かす。
どんな表情をしているのか気になって、どんな表情もしていないと、思う。僕には見慣れない風景だとしても那由汰くんには見慣れた、当たり前の風景なんだ。僕と同じように驚いているわけもないし、僕の感じたこの感覚は──那由汰くんに対して、ひどく失礼だ。
四季は被りを振り、那由汰の後を続く。
23時です ありがとうございました〜