ちょっと遅くなりましたスミマセン ここから60-90分で出来るかな??
ああ!ムシャクシャする。
家の前に来て両手に持ったスーパーの袋を左手で受け止めるとずしりと重い。右のポケットに手を突っ込み、鍵を探しても見つからない。今度は右手に持ち替えて左ポケットに手を突っ込んで、落胆する。
鍵はアオイが持ってたんだった。
俺とアオイが同棲し始めたのは俺の就職を機に家を探していて、アオイの賃貸契約の更新も重なって、これ見よがしに半ば強引にアオイを引っ張って一緒に住みだしてから半年ばかり経った。
仕事から疲れて帰ったらアオイが当たり前に居て、アオイの上手い料理に幸せホワホワしてたのに。つい先程の喧嘩を思い出して、口を結んだ。頭に血が上ってアオイを一人に置いてきてしまって大丈夫だろうか。開かないドアを前にして頭が冴えていく。
喧嘩の理由は些細なことで大人げないと思う。これで別れるとかなったらどうすればいいのだろう?ぎゅ!っと心臓が痛くなって、体の血の気が引いた。
スーパーの袋をドア前に全部預けて、階段を全速力でかけ降りた。
エントランスを抜けて、元来た道をたどり、角を曲がると、トボトボと歩くアオイの姿を捉えて、悲しませた俺自身を酷く呪った。
「アオイ!」
「伊之ー!?」
俺のいきなりの登場に吃驚したアオイを直ぐに抱き留めた。
「ごめん。俺が悪かった」
「いえ、私がノロノロ遅いから…買い物袋も伊之助さんが全部持っていたのに…」
ぐすんと鼻を啜るアオイ。
◇◇◇◇◇◇◇
それは、二人でスーパーからの買い物の帰り道。スタスタと先を歩く俺を引き留めては
「ねえ、これ可愛い」
と店先の小物を見せてきたり
「あ、ねこちゃんだあ」
だの一々足を止めて。早く帰りたい俺は
「足、遅え」
と不機嫌な態度でアオイに言ってしまって。
「袋が重くて辛いなら私が持ちます!」
だの頓珍漢な事言い出したから腹が立った。
「はあ~?!違えし!」
早く帰って二人でまったりしたいだけなのに。それに俺にとっては何より大事な日だったからだ。ソワソワとした気持ちが裏目に出て、急かす俺はその時ぐっと堪えて歩きだして。変な距離を保ったまま無言の状態になってしまった。そんなことをしていると、後ろで男の気配がして振り返って見ると、アオイに道を尋ね話しかける輩を目に捉えて、頭に血が上る。
「アオイ!」
「え、あ。ちょっと待っー!」
手首を掴み、拐うように引っ張った。ぼけっとする男を睨み付けてずんずんと進む。
「アホ!あれはナンパだろ!」
「何、言ってるんですか。道を尋ねただけです!」
俺には・・・分かるんだよ!」
「そんな訳無いですって。痛い!放してください」
眉をつり上げた青い瞳とかち合うと。自分がどう異性に見られていないアオイに苛々が募る。家に閉じ込めたいほど、綺麗な彼女を誰にも見せたくないのに。アオイはこれまで幾度と無く隙を見せては男たちの接近を許してしまう。
「もうっ今日の伊之助さん変ですよ!天婦羅作ってあげませんからね!」
「はあ!?」
俺のアオイに変な害虫を排除して頑張っている俺が何で損をしているんだ。それに何時まで経っても、自分が二つ年上ってだけで、天婦羅を引き合いに出してきて、俺はガキかよ!もう、知らね!とそこで俺は考えるのを止めて、掴んでいた手首を放して
「先帰る!」
と言ってから時が経って冷静になり、今は俺より頭一つ分小さいアオイに縋り謝るように抱きついている。
「俺達の家に帰ろ」
「はい」
ふわりと笑うアオイの手を取り、アオイの歩幅に合わせて歩きだす。遠慮がちにぎゅっと握り返してくれる小さな手。それがいじらしくて愛しい。
ドアの前に着くと散乱した買い物袋を取って、アオイが鍵を使って開ける。
昼食の準備を始めるアオイに、俺はテーブルを拭いたり、皿を出したりと、大したことしか出来ないから直ぐに手持ちぶさたになってテレビをつけると、年号が変わると連日取り上げられているのをぼんやりと見ていた。
『地震や火災、天災が続いて凶作になるといった良くないことが起きたときや、その逆に美しい雲が現れたり、 甲羅に北斗七星のような模様がある珍しい亀が見つかるといった良いことがあったときなど、いろいろな理由で元号が変わっていきました』
とコメンテーターが言っている。
「もうすぐで平成が終ってしまいますね。何だか寂しいです」
横に来たアオイが料理をテーブルに並べながらそう言うと、また立ち上がって行くアオイを引っ張った。
「俺はアオイと一緒だったらどんな時代でも良いけど」
「こんな口煩い年上の彼女でも?」
「っはは!口煩くねえアオイはアオイじゃねえよ」
「ヒドイ」
膨れるアオイを掻き抱いたまま、角に置いた鞄から腕を伸ばして目当てのものを引っ張り出してアオイの目の前に出す。
いくら頓珍漢のアオイでも流石に小さな四角の箱の中身が分かるようで。箱を受け取り、段々と顔を赤くしていく。
「開けねえの?」
「あ、え、ぅん…」
テレビで背広のおじさんが現れて【令和】と書かれた色紙を掲げてフラッシュのシャワーを浴びている。
すかさずコメンテーターが
『人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味なのでしょうか』
となんか上手いこと言っている。
「あ、開けますよ!」
真面目な顔をしながら爆弾処理でもしているかのようなアオイを見て可笑しくて顔が緩むのを堪えた。
アオイとはたまに喧嘩して頭にくるし、腹も立つけどぶつかりながら仲直りしていく。これから先アオイとずっと一緒だったら、俺、世界一幸せじゃね?
終わりで良いよね?wとっちらかった!71分過ぎたし終りまーす
ありがとうございました!!
カット
Latest / 76:06
カットモードOFF
72:14
ルハサブたもシャン
誰でしょう?
72:27
ルハサブたもシャン
知ってる方?
チャットコメント
文字サイズ
向き
チャットコメント通知
ゲリラワンライ お題 年号
初公開日: 2022年04月29日
最終更新日: 2022年04月29日
ブックマーク
スキ!
コメント
伊アオ版ゲリラワンドロワンライ60分一本勝負
時間は60分から90分まで切りの良いところで辞めようかな
ATEUMA
伊アオ版深夜の文字書き60分一本勝負お題「当て馬/駆ける」
ルハサブたもシャン
ゲリラワンライ 「甘酸っぱい」
ゲリラワンライ30分位で仕上げたい(挿し絵の30分合わせて1時間にしたい)タイマーもつけよう
ルハサブたもシャン
ワンライ#2
ワンライするぞ原神/フリンズ
きょむい〜ぬ