///参考年表
///多分王国歴途中から無くなってると思う
//282年アベリオン(と四つ手くん)生まれる
//285年シーフォン生まれる
 299年異変終結
    ネルが四つ手くんを引き取る
 300年ごろ、四つ手くんがカシナートを名乗る
 320年ごろネルパリが合併開店
 340年ごろ四つ手くん没
 340年ごろ「ホルムのシーフォン」生まれたことにする
 359年アベリオン没
 400年「異変」終結 477年 イマココ!
    
「お前、ほんとにあの店好きだよな」
 ホルムの工具店『カシナート』には、こんな創立伝説がある。
 むかしむかしあるところに、売れない雑貨屋と、売れない鍛冶屋が、軒を連ねておりました。
 雑貨屋の主人は遊び心ゆたかで、次々に色々な売りものを思い付くのですが、飽き性が災いしてこれといった定番がありません。
 翻って鍛冶屋の主人は腕がよく、業物をよく作るのですが、頑固なたちで同じ寸法を厳格に守り、近頃の若者に受けません。
 お互いもお互いで、「不真面目だ」「頭でっかちだ」と嫌い合っていたのですが、その頃のホルムはまだ小さい町。雑貨屋も鍛冶屋も、実は同じ工房でものを作っていたのです。
 そんなとある日。鍛冶屋の丁稚小僧が包丁を打たされていたのですが、こいつの阿呆なこと、柄の代わりに隣の雑貨屋のカザグルマを根っこにしておりました。しかもそれに気付いたのは、包丁はしっかり出来上がったあと!
 親方にかんかんに怒られると頭を抱えていた小僧のもとに、雑貨屋の主人がやってきます。そっちの商品も台無しにしてしまった小僧は、こわごわと出来上がった品を見せました。
 それが、回転ノコギリ"カシナート"の起こりであります!
 カザグルマに付く色紙の代わりに、お馴染み鋭い四枚刃。珍奇な形に、雑貨屋の主人はたちまちこれを気に入りました。
 これが売れに売れました。腰の弱った樵のじさまに、子供に椅子を作ってやりたい親御さんがた。果てはホルム名物の大道芸人がくるくると回したりナイフの代わりに投げたりして、その名声は流域全土に広がります。
 鍛冶屋の主人も、最後には折れました。それもそれ、こんにち回転包丁の名前の由来となっている、あの「料理は芸術だ」で知られる白髪の芸人"蜘蛛手のカシナート"とは、この鍛冶屋の一人息子だったのです。どら息子のような丁稚と、後も継げないと嘆いていた子供が店の名声を上げて、しあわせそうにしていたものですから、雑貨屋の主人も恩人のようなものです。二人は和解して、店をひとつにまとめて、今でも上手くやっているようですよ。
 「とんでもない話だ」というのが、シーフォンの忌憚のない意見である。たかだか100年でこうなるとなれば、改めて人間死ねばそれまでと確信を新たにする他ない。
 引っ掛かるのが、この伝説が作られていく課程を、ホルムを付かず離れずしていた魔術師アベリオンが……この伝説の登場人物ほとんど全員と顔見知りの彼が……知っていたはずである点である。話を『作る』側に一枚噛んでいたんじゃないかと、シーフォンはずっと疑っている。
 何があってもアベリオンより後に死ぬわけにはいかない。
「なーんでああいう下らないの好きかね……本店にも顔出してやったら? 料理人カシナートの孫ですとか言えば通るツラだろ」
「……それは、彼に申し訳ないよ……。……子供を作らなかったの、僕に気を使ったところもあっただろうし。あと、」アベリオンは瞑目した。「ホルムには、もう帰らない」
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【書きかけ】(るいな二次・BL)針の門
初公開日: 2022年03月21日
最終更新日: 2023年08月17日
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Ruinaにカシナートを出した~い!
ハットトリック身長逆転がやりた~い!