[メモ]最長で1:30までね
あの手が汚れてしまうのはいやだな、と。
そう思ったことは、正直に言えば、あった。
伝承にすら伝わる白い手(ボーメイン)。槍を握り、戦いの中で細かな傷が付いていようとその美しさは変わらない。「綺麗な」という言葉がとても似合った。
それでも、彼女は騎士。
自ら望んでそうなった、根っからの騎士だった。サーヴァントとして、騎士として本分を果たすためならば。彼女は仮にその手が汚れようとも、むしろ騎士としての働きを遂げたことをこそ喜ぶだろう。
そう。彼女は騎士であり、仮にも自分のサーヴァント。
それは自分もよく分かっていたから、その手がもう汚れないように、なんて願いが土台無理な話だということも分かっていた。
それでも、勝手に願うことと努力することは自分の自由のはずだ。
全くは無理でも、せめて少しでも減らせるように。
仮にその手が汚れようとも、その心が崩れることのないように。彼女がずっと、彼女らしく在れるようにと、そう願うぶんには何も悪いことはないだろう。
彼女の笑顔を見ていると、それも無用な心配かとは思ったけれど。
[newpage] ↓もうこの辺から書き直したい
「ええ。確かに、思うところがなかったわけではありません」
「でも反対……というか、止めはしなかったんだね」
「それはまあ。騎士になる覚悟を本人が決めた以上は、そこに関しては口は出せませんから」
というのが、ふとオレから問われたガウェインの答えだった。
騎士になること自体は喜ばしいことであるとか、師事するのがランスロット卿であるなら滅多なことはないだろうと思いましたのでとか、要因も様々語ってくれたものの。結局のところ彼は妹が騎士であることを認めたし、今でもそれほど騎士としての彼女に大きな心配は持っていないらしい。
騎士としてならともかく兄としてならば、様々な感情を持つのは知っている。今の環境では特にガレスに対する心配というのは大きいはずだと思う。ランスロットに対しても。生前のわだかまりはともかくとして、改めて妹に悲しみを与えるようなことがあれば……というのは、以前目にした通りだろう。
ただ時折見せる過保護な印象とは別にして、ガレスに対する信頼は確かにあるようだった。
我が王から狼にすら例えられているのですから、腕前と度胸に関しては心配するところではありません。その言葉もそれを裏打ちするものだろう。
「ガレスは芯が強いのは確かです。滅多なことでは揺れ動かないし、他人に気も使える人間です。マスターも存分に気を使われているかと思っているのですが、いかがです?」
「その予想通りだよ」
「ええ、そうでしょうとも。まあ、マスターにおかれましては存分に使われるのがよろしいかと。それで危ない行為も少しは減らしていただければ」
ガウェインはどこか得意げに微笑んでいた。対して釘を刺されたオレの方は苦笑いを浮かべるほかなかったわけだけれど。
[newpage]
↓ガレスちゃん・モーさん・マシュの3人で進めるつもりだけど中身考え中
「ははあ。ではやっぱり、マスターは元々無茶しがちなところがおありなのですね」
「はい。思えば最初から、人のためならどんな行動も厭わない人でした」
両手でカップを持ち上げて、そっと一口。たった今話してくれたことを思い出しているのか、それとも懐かしんでいるのか。少しの間だったけれど、彼女は紅茶の残るカップを静かに見つめたまま。
「最初から、ですか」
「最初から、はじめての特異点に行くよりも前から、先輩はそういう人でした」
特異点に行く前から。魔術に触れるその前から、マスターはそういう人で。
自分も助からない、燃え盛る瓦礫の中で、ただ人の手を握ってあげることのできる人間だったと。それがマシュ殿が話してくれた、マスターという人の、私が召喚される前のエピソードでした。
残念ながら、私はマスターと共に大きな区切りとなる特異点の旅に出た経験はなかったけれど。
小さな特異点であるとか、英霊の方々から聞いていた話などからそんな印象は持っていて。なのでなんとなく実感というか、納得できるものではあったのでした。
「まあまあ妙な話だよな。魔術にも戦いにも縁のない奴ができることじゃねえ。……いや、あっても大抵は無理な話か」
片腕は机について頭を乗せたまま話を聞いていたモードレッドが、そこでふと口を開いたのでした。
空いたもう片方の手ではスプーンでくるくると紅茶をかき混ぜながら。お砂糖も何も加えていないので、きっと手持ち無沙汰に混ぜているだけでしょうけれど。
「なあガレス。例えばお前ならできると思うか?会ったばかりで、まだほとんど赤の他人の人間のために命を懸けることってさ」
できると思いました。端くれとはいえ円卓の騎士。自国の民を、善良な人間を守るためであれば命を賭しても構わない。その覚悟無くして騎士になることなどできませんでしたから。
ただ。
「ただし。騎士になる前の。いや、騎士になろうとすらする前のお前の話だ」
加えられたその一言の前では、即座に答えることはできませんでした。
騎士であるなら、当然自らの身体を駆使して、人のため、国のために事を為す。
騎士を目指すのであっても、そうあろうとする志なくしてそうなることはできません。
ですが、モードレッドが言っているのはそれ以前の話。武器も持たない、持つこともできないであろう人間が、窮地で人のために自分の命を使えるか。自分の命を捨ててまで他人のために動けるか。そういう話。
「できないとは言わねえけど、難しいだろ。それを騎士でもなんでもないヤツがやってるわけだが。今となっちゃアイツがやった無茶の数なんか数えるだけ無駄だ」
ひとつ間を置くように、モードレッドは紅茶をぐいと飲み干した。
数えるだけ無駄だというのも、モードレッドのことだから本心だろうし、ある意味正しい認識でもあると思ってしまった。私たちサーヴァントは全員がどんな特異点にもついていけるわけではない。マスターの行動も、他の英霊たちしかあずかり知らぬ場所で起こされたものがいくつあるか。
マスターがそういった無茶をするところ。もしくはしてしまうところは、きっと良い所でもあるのだろう。それはモードレッドを含むほとんどの英霊が思っていることで、同時にほとんどの英霊が認識している悪い所でもある。
人類で唯一のマスター。汎人類史でたった一人のマスター。その彼に無用な危険を冒してほしくないと思っている人はきっと沢山いて。しかし彼がそんな人間だからこそ、ここまで多くの英霊がカルデアというひとところに集まり、彼に協力しているということも、みんな分かっている。
きっと私もその例にもれず。そんなに善良で、立派で、素晴らしいマスターだからこそ付いていくことに迷いはない。でも彼は、そんな彼だからこそ危険に飛び込んでしまうことを、分かっている。
「ちなみにオレは、アイツが余計なことをしないように止めるのはもう諦めてる」
「モードレッドさん……それは、どうしてでしょうか」
簡単なことだ、と前置きしてモードレッドはマシュ殿の問いに答えた。
「どうせ止めてもアイツはやるからだよ。本当にダメな時はしっかり見極めるが、そうじゃなきゃ自分の身も省みないでやる。自分の身も省みねえってのがアイツの悪いところだが、自分にできることを全部やろうとするのはアイツの良い所だ。そういうところに引きずられてアイツについていってるんだろ、オレたちは」
「オレたちがやるべきことはな。先に危険の方を無くしてやるか、アイツに傷が付かないように守ることだけなんだよ。結局はな」
それはきっと、マスターに召喚されたモードレッドの。マスターの騎士としての、モードレッドの答えだった。
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ななし@10c840
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gamehand
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ななし@10c840
どうして俺だと分かったんですかね……
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えそら
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ガレスちゃんの話のガウェインのところで悩んでたら幕間投げ込まれたかわいそうな人間の書きかけ
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このサイト、常に監視される環境が作れるのは素晴らしいですね
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作業配信できるサイトはいっぱいあるけど とりあえず文字書くならこのサイト気に入ってるよ
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執筆スペースの背景色いじらせてほしかったけど流石に贅沢だった
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(自力でなんとかしてるけど)
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ヴェールヌイ
白背景黒文字だと、どうしても目に刺激がね……
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gamehand
自環境だと背景象牙色です 対あり
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めっちゃ♡押されるやん
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止まってるとすごい応援されてそう
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日付変わってしまいましたとさ
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gamehand
ちなみに当初書こうと思ってたところから3割くらい脱線してる
95:23
ヴェールヌイ
あるある
96:57
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まだギリ戻せそうなので進めてるけど
109:32
gamehand
バリバリに地の文の進みが悪い
132:16
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とりあえずキリがいいんで今日はここまでにしますかねえ
132:29
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お疲れ様でした
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これ何文字進んだ?
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gamehand
ちょうど2000字くらいっぽいわ 2時間で2000字かあ
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gamehand
まあとりあえず配信尾張
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尾張
134:12
gamehand
敦盛でもしてろ
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