お題:ノアラハとララヒカチャンで「付き合いたてのテレテレ可愛い二人」のお話
BGM:友人のゲーム配信実況(シャーロック・ホームズのやつ)
ネタ:思いつきました
思いついたが出だしは思いつかない
なにか思い立った様子の冒険者がじっとこちらを見つめ始めた。しかも、わざわざ膝の上から立ち上がって、隣に移動してまで。
「……あんま、じろじろ見られると落ち着かねーんだが」
「んー」
「聞いてっか……って、おい、なに」
生返事をしたかと思えば、二の腕をべたべたと触られる。
反射で腕を引きかけるも、小さくて柔らかい手の感触に固まってしまって動かない。冒険者は親指と小指をうんと伸ばすも、あと少しのところで左右の指はくっついていないようだ。
「ふとーい」
冒険者がしみじみと呟いた。まるで未知の事実を目にしたかのように。
「太いって、そりゃあんたに比べりゃ……うぉっ」
「手じゃ足りないんだあ」
彼女の目的が分からないまま、今度は腕に抱きつかれた。脳が勝手に「むにゅっ」といういかにもな音を挿入してくる。途端、思考がソッチの方向に支配されかけた。冒険者が抱きしめてるものがオレの腕じゃなくて、オレの──待て待て、今は真っ昼間だぞ!
「きゅ、急に抱きついてくんなよ! 何がしたいんだ、あんた!」
「ん?」
上目遣いできょとんと首をかしげる姿はとてつもなく可愛いが、同時にとてつもなく目に毒だ。特に今は。まるで、オレのソレに抱きついて、こちらを見上げて──。
「──やめろって言ってるだろ!」
「へ、あっ……ええと、ごめんね?」
「あっ、いや、ちがっ……今のはオレ自身に……あー、もう!」
「んわっ」
距離を取ろうとした冒険者の肩をとっ捕まえて膝の上に連れ戻す。急に視界が入れ替わって目を白黒させている彼女の前で腕を交差させた。
「突然人に、しかも男に抱きつくのはやめとけっつーの。オレだからまだ良かったけどよ……」
「ラハにしかしないけど」
「そういうこと突然言うのもやめろ!」
本当に、この英雄様は心臓に悪いことばかりしてくる。
「……で、さっきは何してたんだよ」
「ええとね」
冒険者は、腹に巻きつけていたオレの腕を手に取り、掲げようとする。その動きに従って持ち上げてやると、色んな方向からしげしげと眺めている。
「ラハの腕、太いなーって」
「まぁ、そりゃ、ララフェルのと比べたら太いな」
「お友達のミコッテの子より太い」
「……そいつって女?」
こくり、頷いた。
冒険者より、そしてミコッテ族の女性より腕が太い。それが示すことは、つまり、
「ラハって、男の人だったんだなあ……って」
「……今更かよ……」
「も、元から男の人だって分かってたよ! 分かってたけど」
取り繕うように言われても、男としての自信とメンツが更に傷つくだけだ。
もっと身長が伸びていれば最初から男だと認識してもらえていたのだろうか。ちくしょう、もっと牛乳飲んでおけば身長伸びたかな。
「なんていうか、ね」
「意識しちまった?」
「……ん」
先の尖った耳がほんのり赤みを帯びている。
今更とはいえ、オレのことをちゃんと男だと意識してもらえたことは素直に嬉しい。意識したのが恋人という関係になった後に、というのが少々引っかかりはするものの。
「……オレは男だし、あんたは女だ。あんたが、そこらの男よりずっと強くても」
「はぇ、わ、わっ」
冒険者に持ち上げられている方とは反対の手で、彼女の腹に触れる。ちょっと力を込めただけで簡単に沈んでいく。
「く、くすぐった」
「どこも柔らかくて、固いところなんて全然なくて」
「うう~っ」
「男のオレとは大違いだ」
勢いに任せて触ってみたはいいものの、彼女の体は想像していた数倍は柔らかかった。
これ以上触っていたら自制心が利かなくなりそうだ。欲望に従おうとする指を一本ずつ剥がしていく。
じたばたと暴れていた冒険者を抱え直したところで、思わずため息が出た。
「これからはもっと、オレのこと男だって意識してくれ」
「……はあい」
「あんま無自覚でくっつかれると……喰っちまいたくなるから」
「…………私、食べ物じゃないよ?」
「そうじゃねーよ!」
とんちんかんな答えが返ってきた。勘違いされないためには直接的な単語を使うしかないのだろうが、とても、すごく言いづらい。
「あー、あー……だから、その……あんたのこと、襲って、あー……それで、その……」
「えっちなことしたくなる?」
「分かってんならやめろよ!」
もちもちの頬をぐいっと引っ張る。いひゃい、いひゃい、と冒険者が鳴き声を上げること十数秒。鳴き声が泣き声に変わる少し前に離してやる。
「ったく……そういうことだから、あんまりべたべたくっついてくんな。分かったか!」
「……別に、ヤじゃないけど」
「………………………………は?」
頬をさする彼女から、とんでもない爆弾発言が飛び出た気がする。
べつに、いや、じゃない──嫌では、ない?
「あ、そろそろ依頼の時間だ。じゃーね!」
「…………えっ、あ、おい!」
「ばいばーい! また明日ねえ」
冒険者は、膝の上からぴょんと飛び降りて、可愛らしい笑顔を浮かべて手を振って。引き留める間もなく去っていった。オレは未だに衝撃から立ち返っていないというのに。
嫌ではない。嫌ではないということは、つまり、そういうことしてもオッケーという、ことか?
「……言い逃げするんじゃねーよ。……ちくしょう、どうしてくれんだ、これ」
可愛い可愛い恋人様の思わせぶりな言葉のせいで、オレのソレはすっかり元気になっていた。元気になりすぎてもはや痛いくらいだ。
とりあえずは、これをどうにかしなければ何もできない。片付ける間に何を思い浮かべるかの候補を挙げようとして、先程腕に抱きつかれた時の感触を真っ先に思い浮かべた自分が少し嫌になった。
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04:39
アスカ#粉を吸う人
今、出だしがまったく思いつかなくて心が折れそうになっているところです
86:53
アスカ#粉を吸う人
オチが行方不明です!
123:22
アスカ#粉を吸う人
下ネタで終わってしまった…………これでええのんか……あれぇ……
124:48
ななし@b659ed
ラハくんスゴイカワイイかったです。。。
125:05
ななし@b659ed
あっ日本語が。。。おかしいことに。。。
125:10
アスカ#粉を吸う人
フフ
125:37
アスカ#粉を吸う人
うちのラハララなラハくん、この時点だとウブな童貞なので……はい……ww
127:12
ななし@b659ed
童貞ラハくんがこんなにいいとは思ってませんでした。。。🙏
127:23
ななし@b659ed
ありがとうございます。。。
127:48
アスカ#粉を吸う人
童貞ラハくん概念も良きものです……
130:20
ななし@b659ed
シャーレアンにいた頃はきっと勉強漬けだったりでそういうことには触れてなかったと思うととても尊いです。。。🙏🙏
131:51
アスカ#粉を吸う人
そういうことへの興味は人並みにあれど、それについて考えてる余裕はなかった……みたいな感じのそれですねー
132:40
ななし@b659ed
かわいい。。。
132:49
アスカ#粉を吸う人
かわいいヤッター!ありがとうございます!
138:09
アスカ#粉を吸う人
とりあえず整えた(つもり)のでおしまい!お付き合いありがとうございましたー
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エアスケブやるよ
初公開日: 2021年06月10日
最終更新日: 2021年06月11日
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