再生すると実況が見れます。見なくてもいいです。ご自由に。
私にはお姉ちゃんがいる。4歳上で、とてもかっこよくて、強いお姉ちゃん。私が森でモンスターに会ってしまった時も、お姉ちゃんは追い払ってくれた。魔法は苦手だと言っていたのに、炎の魔法を使っていたよね。それ以外にも、いろいろ。
今、私の目の前にはお姉ちゃんがいる。お姉ちゃんのお友達の男の人もいる。お姉ちゃんの装備と剣は、お姉ちゃんが『女剣士』だという証拠。男の人の背中には、矢筒。
私の手には、杖。
「冒険者デビュー、おめでとう!」
「今日からは『仲間』だな!」
今日から私も、冒険者。憧れのひとは、仲間になりました。
私たち3人で旅をすることはずっと前から決まっていた。今日がその、始まりの日。
『ジェイク……ジェイク!』
誰かが、僕を呼んでいる。
『よく見て、聞いて、私のことを』
知らない女の人の声がする。
ゆっくりと、目を開ける。僕がいるのは、見慣れた家の庭。声はするけど、人はいない。
『ここに、剣が埋まっているの』
ここって、どこ?
『ここよ、ここ。光っているでしょう?』
庭のすみっこが、光り始めた。光って、消えて、光って。地面が光っていた。全てが光っていた。
『ジェイク、ジェイク!』
誰かが、僕を呼んでいる。
「ジェイク、起きなさい!ご飯ができてるわよ!」
もう一度、目を開ける。ここは……ベッドの上?目の前にいるのは、お母さん?
「夢……」
「いいからご飯食べちゃいなさい!」
「うん……」
お母さんに急かされて、ベッドから降りる。段々と頭がスッキリしてきて、今のが夢だったことに気がついた。そして僕は急ぐ。今日は魔法学校に……行かない日じゃないか。
「お母さん、今日は休みだよ?」
「ええそうよ」
「じゃあ何でこんな早くに起こされたの?」
「休みの日に早起きしたっていいじゃない」
だまされた。休みだと覚えていたら、何も気にしないでぐっすり寝てたのに。
早く起きすぎてもやることがないから、庭に向かう。……そういえば、今朝の夢では剣が埋まっているとか言ってたな。この辺りかな。
言われたあたりを掘ってみる。すると、本当にあった。金の持ち手に鋭い刃。頭が悪くて、伝説の剣とかはあまり分からない僕だけど、この剣がかなり凄いのは分かった。
さて、これをどうしようか。自分のものにするかどうかはさておき……
持ってみても、いいよね。
僕はそれを握ってみる。どこかの伝説の剣士を思い浮かべながら。
その瞬間、手にした剣から紫色の霧のようなオーラが出てきて、僕を囲った。あっという間に、僕の周りは紫に染まってしまった。叫ぼうと思っても声が出ない。な、何これ!?
『この武器は 呪われています
外すことは できません』
この剣との出会いが、僕の人生を大きく変えてしまった。僕のこれからの、冒険の始まりだった。
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それでは、実況を消しまして……完成です。