松萩ワンドロワンライ
3月13日(土)22時〜23時
お題「はじめてのちゅー」
遅刻OK
すけべはワンクッション
#松萩ワンドロワンライ
タグつけてくれると私が喜んでまわります!
というわけでテストです。
現在時刻22時なので書いていきます。
はじめてのちゅーっていつなんでしょうね。小学生~社会人までいろんなパターンがあると思いますけど。
全種類書きたいけどそういう企画じゃねえし
っていうか そう ねたかぶり が怖いんですよこの手の企画 いや同じお題だからかぶってなんぼですけど 同じネタを百回見るためにお題決めるようなもんでしょう だからいいんですけど
雑談をしている場合じゃないな
小学生にしよう。ランドセル背負って通学路っていうか下校中で
はぎわらの初めてってぜったい松田じゃないと思いますけど
「陣平ちゃん、俺、××ちゃんとちゅーしちゃった」
いつもどおりの帰り道、通学路で。唐突に言われた言葉に、松田は足を止めて親友を見た。夕暮れ……というほどでもない、まだ明るい時間。日の光に照らされた萩原は、悪戯っぽい笑みを浮かべている。
肩に食い込んだランドセルのベルトを両手で握りしめる。背負った荷物が、なぜか急に重くなった気がした。
「ちゅーって……お前、あいつのこと好きだったのか」
「好きっていうか、よく喋ることがあるだけだったけど。向こうが好きだ、ちゅーしよって言うからしてみたんだよ」
「…………」
ちゅーってそんなに軽々しくできるものなのか。
という疑問がまず頭を過ったが、萩原がニコニコとして楽しそうなので、一旦それは脇に置いた。肩に伸し掛かった謎の重みも気のせいだと思うことにした。親友がご機嫌なのはいいことだ。そんな結論に至ってしまえば、当初の驚きは消え、純粋な好奇心が湧いてくる。
「……どうだった?」
「どうって?」
「その、ちゅーって。なんか味とか」
「味はしねえよ、唇と唇、くっつけるだけじゃん。わかんねぇよ」
「そうか……」
なるほど。味はしないらしい。考えてみれば、味を知るには口に入れて舌で触れる必要がある。唇をくっつけても味がしないのは道理だ。しかしテレビや漫画ではやたら『キスは××の味』なんて喧伝される。あれはいったい何故なのだろう。
別方向に好奇心を飛ばし始めた松田をよそに、萩原は楽しそうに喋り続けている。
「それより何だか、ふわふわして、柔らかくてさー。最初はドキドキしたんだけど、向こうの方が真っ赤になって緊張してるもんだから、なんか可愛くなっちゃって」
「…………」
「もう一回する? って聞いたら、泣きそうな顔して、それも可愛かったんだけど」
「…………」
「それ以上やったらホントに泣いちゃいそうだったから、また明日ねって言って終わりにしたけど、よく考えたら俺、キスはしたけどちゃんと『俺も好き、付き合おう』って言ってねぇなって思って」
「…………」
「これってもう付き合ってるってことでいいのかなあ? やっぱ明日ちゃんと言ったほうがいいかなあ? どう思う?」
「…………」
「陣平ちゃん?」
「…………」
「おーい、聞いてるか?」
「…………萩」
真剣な声で呼んだ松田に、萩原は『どうした?』と首を傾げた。その唇を凝視する。赤くて小さい。本人いわく、ふわふわして柔らかいものなんだそうだ。
松田の好奇心と探求心、それを解明しようとする行動力は、気心の知れた親友を前に、遠慮も躊躇も一切なかった。
「……んむっ!?」
萩原がくぐもった悲鳴を上げた。ふにゅ、と触れた松田の唇が遠慮なく押しつけられ、ぎゅうと潰れて、その内側の歯の硬さが分かるほどだ。一歩、二歩、後ずさったが同じだけ詰め寄られ、背負ったランドセルが電柱に当たり、それ以上逃げられない。
ぐいぐいと押し付けられ、苦しくなり、目に涙が浮かぶ。さすがにひどい。いい加減にしろと、そう抗議しようと口を開けた。
「……やっ!?」
その瞬間、口の中に舌が入って来た。
驚きと、口内へ触れた未知の感覚への衝撃で、ビクンと身体が震えて、強張る。ふにふにと柔らかい松田の舌が萩原の舌を舐め回し、歯列を辿り、上顎を味見するように何度も行き来する。
「んっ、んぁ、んーっ……」
その度にくすぐったいような、ぼんやりするような、不思議な感覚が全身を駆け抜ける。零れそうな唾液を松田が舌で絡めとり、吸い取るたびに、ちゅ、むちゅ、と水と空気の混ざった音がする。
変な気分だ。というか変だ。からだが熱くて、ドキドキする。何をやっているのだろうか。
「ま、まっ……まつだ!!」
「……っと。んだよ」
「何だじゃねぇよ、何すんだ!?」
ようやく口を離した松田を押し退け、萩原は叫んだ。どちらのものともつかない唾液の残る口元を袖で拭い、涙の滲んだ目元も拭う。
松田は平然として舌で自らの唇を舐め、何事もなかったかのように言い放った。
「いや、どんな味すんのかなと思って」
「味ぃ……?」
「下のほう舐めたときだけなんか牛乳みたいな味したけど、給食のやつか?」
「いや知らねぇけど……」
真顔で問う松田に、萩原は力なく首を振った。まだ少しドキドキしている。松田の顔をまともに見られない。
「お前はなんか味したか?」
「分かんねぇって」
「ふーん? じゃあもう一回するか?」
「えっ……」
何でだよ。
そう言いながら頬を赤くし、涙目になった萩原に、松田は『ま、今日はやめとくか』と、やはり平然として返した。