「あとは鍵を開ければオールクリアって言ったの誰だ」
 脆くなった石壁にぶつかり、衝撃で額から血を流しながら男が言った。揺れる視界であっても、言葉にはしっかりと怒気がのっている。
「いやだなぁハハハハ。敵地で油断したキミが悪いんでしょう」
 次々に降り注ぐ岩の拳を烏のように避けながら言葉を返す者に一層の殺気が積まれる。前方にはおもむろに動き出した岩の門。後方には短気な戦士。それから綺麗に伸びているお供の二名。
「いやほんと、終わりが見えると気を抜いちゃうのは僕らの悪いクセ……ッ!」
 古の王が残したという財宝に手がかかりかけたのだ。普段の何倍も道中気を張っていた。それなのに最後の最後、扉を開けるだけで済むと油断し、城からちょろまかした鍵でちょちょいと扉を開けたのだった。まさか扉を開ける鍵ではなく、門番を起こすための鍵だとも思わず。
 筋張った肉で瓦礫を繋ぎ合わせたような不格好な自動人形だ。声のひとつも発さずに、ただ目の前でうるさく飛ぶ小バエを払おうと手を動かしているだけのつまらないもの。少なくとも烏の目にはそう映った。
「でもこういうのって、大抵頭をやっちゃえば……」
 四方を囲まれた部屋であることが功を奏した。烏は人とは思えぬ跳躍で瓦礫の自動人形にとりつく。空洞になった目は人ひとり入れる程度の大きさはあった。動力を切ってしまえばそれで終わりのはずだった。
「ひひゃわわわあわ」
 烏が掴んだのは、とても小さな人型だった。
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即興小説30分
お題:興奮した門
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【書く前】
興奮した門? 擬人化系、相対したときの興奮、門番が興奮状態、比喩的な門なら女子校とか
戦闘狂系か…ワンパターンになるなあ
【興奮】感情の高まること
    刺激によって細胞や生体が休止状態から活動状態へ変化することなんちゃらかんちゃら漸進的な活動状態へと導かれる
    精神活動がある程度をこえること。精神病者や飲酒の際などに見られる
休止状態から活動状態へ が使えそう
1 この門を開ければ目的地にたどり着くって、鍵を開ける
2 門の鍵を開けたわけじゃなくて、門を休止状態から活動状態に移行させるものだった
3 戦闘想定していない→全力で逃げる。ギャグ路線
  戦闘想定→迎撃
4 →犠牲を払って先に進む
  →「門」が仲間になった(そもそも門番じゃないとか)
  →タマネギで撃退する
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【書いた後】
名前考えるのに無駄に時間使っちゃうから、名前使い回すか、烏とか大男とかの名称がいいかルール決めておこう。でも「戦士」とか「魔法使い」とか使うと世界観が固定されちゃうからあんまり使いたくないな~。楽でいいけど、そういうものが存在する世界ってなっちゃうしな。
AとかBは流石に味気ない。なんか程々の名称表でもつくろうかな。
オチとしては、悪戯小僧系の妖精っぽいものが、古の王の財宝を封印するときに近くをフラフラしてて巻き込まれて「ふぁー!?」ってなって退屈してたところに人がきたもんだからはしゃいで大暴れしたとか……? もしくは、古の王とまぶだちだったので墓あらし許すまじで自主的に門番してるとか
猫がキーボードにゲロってからなんか調子おかしいぞ
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