使い魔を愛でるという、変わった趣味趣向がこの頃流行っているらしい。
 砂地の端。国と国を行き来する隊商が通りかかることすらない僻地を、その女は住処としていた。そしてどこかで聞いた話を疑問に思いながら、今日もまた壊れた使い魔の補充をしていく。
 女の作った使い魔は、愛でるという行為に適しているとは、お世辞にも言えない。顔もなければ足もなく、辛うじて手伝いのための手らしきものが生えているだけの、ただの球体だった。言葉も発さず、眠りもせず、そしてそのうち壊れる。それだけの、最低限の機能をもった、使い魔としては正しいものだった。現に、壊れた使い魔は、庭に埋められるでもなく、不精者である女の部屋の隅に積み上げられ、時折、必要な素材をむしり取られるだけのゴミ以外の何者でもない。
 だが女は長い時間を過ごすことに飽きていた。他の者が夢中になっているのなら、案外真似してみたら面白いかもしれないと。
 補充した使い魔の中で、もっとも出来の悪い物に手を伸ばした。球体を乱暴に掴まれた使い魔は、捨てられるのかと怯えることもなく、ただただ女の手の中に収まっていた。抱きかかえ、使い魔の丸みに合わせて手を添え、そのまま撫でる。何度か往復するが、触覚もない使い魔が何か反応を返すはずもなかった。
 ふむ、悪くない。
 女の口からそのような言葉が溢れた。出来の悪い使い魔はしばらくそうされ、そしてガラクタの山に積まれていった。
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即興小説15分
お題:楽観的な駄作
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【書く前】
ファンタジーにしたい~。なんかモヤッとする感じのファンタジー
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【書いた後】
一昔前に、魔女集会で会いましょう(?)って流行ったときに、人間とか猫とか拾って使い魔にするみたいなのを見かけた気がして、そこから使い魔って発想が出たけど、特に本文には関係ない感じに。ファンタジー世界に見せかけて全然ファンタジーじゃないの好きだから、今回のはわりとそっちに振れたかなと、そこは○。ただ、眠気で文章はフニャフニャになってる。読点が多いときはそんなとき。基本的に一文が長くて読点が多めなのは読みづらいから、清書するときとかは、意識的に効果狙ってない限りは切れるところで文を切った方が良い気がする。切りすぎてもリズム悪いのでそこはさじ加減。
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