那由汰が珂波汰に読んでやってる絵本の内容を作っています。もりもり書いてるので文があれかもです
手が止まってたらコメントで殴ってください
二人の花嫁
万年雪に包まれる国がありました。真っ白な国の中に真っ白な部落が点々と存在し一つの国となっております。ただ、統治は曖昧で、特にこの部落から王様のいるお城は何里も何里も離れていて、王様からは存在も知られていないような場所でした。
この部落には家族というものがありません。
みなの子はみなで育て、みなはみなの親で、子で、兄弟で、姉妹でした。血がちかしいため雪のような子供が何人も生まれることもありました。白い子供たちは長く生きることができません。われわれは、親は、兄は、姉は、稚いままねむっていくはやくねむってしまった子供を悼み、悼むたびにお祭りを開きます。たましいを慰めるお祝いを行うのです。
お祝いの時には四人の若者が選ばれます。二人の青年と二人の少女。雪の中で真っ白い服を着て祭壇へと昇ります。
白い衣装には白い刺繍が施され、そこにはスズランの花やカスミソウの花が飾られました。
少女の白い肌、少女の白い髪。ただ、この二人の少女は髪と瞳に少しだけ、ほかの人たちとは違った色が差しこんでいます。
青色と桃色、そして混じる部分紫色、白も混じれば薄紫色、見目の美しいその色は整った顔立ちの少女たちには嫌味なほどに似合っておりました。
四人の若者は白樺で作られ、白く塗装された靴を履き、白いユリの花束を持ちます。
祭壇の上で
かれはかのじょとなり
かのじょはかのじょとなり
かのじょはかれとなり
かれはかれとなります
ここに住まう人間すべてがかれでありかのじょであるのです。
お祭りの日の朝がきました。
二人の花嫁の姿はどこにも見つけることができませんでした。
おしまい