見る前に闘気を感じろ。何度言われたことか。
「タのしい ね! きみモだんすガ スき?」
低い声も高い声も同時に響くような不快な音響。視界を奪われて、ただですら不利な状況──戦況と言った方が正しいだろう──だというのに、耳まで狂わされては、ただの人には荷が重すぎるわけで。
「ぐっ──!」
闇の中で質量を持った影が、脇腹を強かに打った。趣味が悪いのか、本当に遊んでいるつもりなのか、打ち付けるだけだ。今当たったものが刃であったなら、とっくに上半身と下半身はおさらばしているところだったというのに。まあ、真っ二つにならずとも、既に立てる状態ではなかったが。
嘲笑うような音が、どこまで広がっているかわからない空間を満たす。
「スき かもしれナ いけど、 へタ!」
蛇のような感触が脚に巻き付く。
「や、やめっ」
勢いを付けて振り回される。離されたとき、既に影は無くなっていた。
~~~~~
即興小説15分
お題:漆黒の闇に包まれしダンス
~~~~~~
【書く前】
武闘と書いてダンスと読む?ホラー系か、アクション系か
~~~~~
【書いた後】
バッドエンドか、そうじゃないかは読み方次第。
最後、遊び飽きた化け物が、作った空間内からゴミをポイ捨てする感じで外にほっぽり出されるパターンと
遊ぶのに飽きたからご飯としてペロッと食べちゃったのとで迷ったけど、なんかどっちもしまりが悪い気がして。
太陽が存在しなくなった世界で、影が質量を持った世界とか、なんかそんな
~~~~~