統制機関法第3条違反。
 手枷を嵌められたまま聞いた言葉は短かった。前時代には裁判という弁明が可能な場が設けられていたらしい。この形だけの法廷はその名残なのだという。だが、全ての人間に監視端末が入っているこの社会では、機関の定めた法に違反したか違反していないかなど一目瞭然なわけで捜査すらも不要だ。ただの無駄な儀式。
「相違ありません」
 事務的な言葉に、こちらも事務的に返す。
 統制機関の法には遊びがなさ過ぎるんじゃないかとか、人助けの結果だとか色々と言いたいことはあったが、言ったところで無駄だということも知っている。特区民でもない限り、革命を起こすなど夢のまた夢だろう。
 目蓋を閉じて息を吐く。それと時を同じくして足元の感覚が消えた。
 流刑。それが言い渡された刑だ。殺しはしないが生かしもしない。それなりにメジャーな刑。滑り落ちるような感覚からして、居住区の外に勢いよく放り出されたのだろうなと思った。
 次の瞬間には、ぼすんと間抜けな衝撃。どうやら外についたらしい。流刑とはいうが、化け物どもが闊歩する外でどうやって生きれば良いのやら。実質死刑だ。もう一度溜息をつく。諦めて現実を見ようかと眼を開けて頭を上げれば、見慣れぬ毛玉が目の前にいた。
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即興小説15分
お題:やわらかい流刑地
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【書く前】
やわらかい流刑地? 砂地みたいに物理的にやわらかい。流刑地のわりにぬるい。とか
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【書いた後】
ドーム内で生き延びてる管理社会の人類がお外に出てなんか色々するかんじのアレ
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【即興】遠き近くに流れて 2020-10-12
初公開日: 2020年10月12日
最終更新日: 2020年10月12日
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お題:やわらかい流刑地