~あらすじ~
昨日から聖杯戦線を始めて、1戦目をアーサーとぐだこちゃんで乗り切ったのでそれに関しての話を書いていこうと思います。
初めての戦線は不慣れすぎて紆余曲折の末、ぐだこちゃんでMr.Mを殴り倒しました。
(支部投稿済み)
「マスター! 無事かい⁉」
 眼前にいたカーミラの姿が消え、その奥からアーサーが駆け寄ってくる。
「ご、ごめんアーサー。私の采配のせいでみんなが……」
「落ち着いて。ひとまず君が無事ならよかった」
「無事っていっても、一回攻撃受けちゃったけど……」
 自分の体力ゲージを確認する。三個あったゲージの一つが空になっていた。
 聖杯戦線の序盤からアーサーと二手に分かれ、牛若丸とバニヤンと共に彼とは別のルートを進んでいた私。しかし途中敵側のサーヴァントたちの襲撃にあい、もたついた私は凡ミスを繰り返し二人を戦線から失ってしまう。
 そして私は牛若丸を退けたカーミラさんから攻撃を受け、ゲージまで失ってしまった。それを見たアーサーが急遽ルートを変更し、私を助けてくれたというわけだ。一応人理修復を果たしたマスターだというのに、情けない気持ちになってくる。
「うぅ……初めてとはいえ情けない……ごめん」
「反省は後にしよう。……今は、この戦局をどう乗り切るかに集中しないと」
 そう言ってアーサーは敵側へと視線を向ける。アーサーと私しか残っていないことに余裕たっぷりの表情をするムニ……じゃなかった、Mr.Mとエウリュアレ、バベッジが佇んでいる。
 敵のターンになると、Mr.Mはエウリュアレを私たちの方へと進めてきた。やっぱりそうくるか。
 エウリュアレはアーチャークラスで、その宝具は男性特攻。対してアーサーは男性だし、そもそもセイバークラスで相性は最悪だ。
「……ひとまず、逃げよう。今エウリュアレと当たったら確実に負けちゃう」
「そうだね。僕もそれには賛成だ」
 敵は行動力の全てを使い、エウリュアレをこちらへ進行させてきた。そして、私たちのターンがくる。
「まずはルートを変えなくちゃ。アーサー、上の方に行こう」
「ああ」
 私たちがいるのは下半分のルート。幸いにもすぐ近くにはアーサーが最初にいた上のルートに続く道。
 とにかく行動力を全て使って二人して上のルートに走る。
 敵のターンになって、ちらりと自分たちが走ってきた方へ目を向ける。Mr.Mの作戦は変わらないようで、エウリュアレが優雅に、しかし着実に私たちに近づいてくる。今向こうは下半分の方のルートにいるから、すぐには来れないはず。でも彼女からくるプレッシャーについごくりと喉を鳴らす。
「マスター、次はどうする?」
「次は……多分、すぐエウリュアレが追い付くことはないから、このままバベッジとMr.Mの方に突っ込んでいく感じかな」
「確かに、彼女よりは彼の方が倒しやすそうだ」
 アーサーも私と同じようにエウリュアレに視線を向ける。そんな私たちの視線に対し、エウリュアレは女神の威光を見せるかのように不敵に笑う。
 やばい。本当に彼女に掴まったら、絶対負ける。
 そう思ってしまうほどの圧。急がないと。
 とにかく今は、走ろう。アーサーの後ろにぴったりついて脚を動かす。
「マスター、ここからは君は向こうに」
「え? ……あ」
 敵の本陣が目前に迫ったところで、アーサーが進言してきた。言われて目の前の道を見る。
 ざっくりとだが、二手にルートは分かれていた。アーサーが近い方の道はそのまま進めばバベッジに行き当たる。逆側を見れば、やや遠回りにはなるもののバベッジとの間に挟むようにMr.Mのところへ近づけるルートだった。
「確かに……このままアーサーの後ろに続いていたら、後ろからエウリュアレが来た時に真っ先に私がやられちゃう。それならここは二手に分かれてあっちのマスターに直接殴りこむように進んだ方がいいってことだね! 向こうの退路も塞げるし!」
「なぐ……ま、まぁ言葉は悪いがそういうことになるのかな。この先僕はバベッジ卿との戦闘は避けられない。そうなると万が一の時君を守れなくなる……情けないけれどね」
「そんなことないよ。アーサーが助けにきてくれなきゃ私はあのままやられてただけだから……よし、早いとこバベッジを突破して、エウリュアレに近づかれる前に向こうのマスターを倒しちゃおう!」
「……ああ!」
 両腕でガッツポーズを作ってみせると、アーサーは力強く頷いてみせる。
 一度アーサーの目を見て、そのまま踵を返して彼とは反対のルートへ走る。
 大丈夫、きっとアーサーなら勝ってくれる。
 そのまま残っていた行動力を使い、行けるところまで敵マスターの元へ走り抜ける。
 私たちのターンが終われば、すぐさま背後から何かがぶつかる音。恐らくバベッジがアーサーに攻撃を仕掛けている。鉄と鋼がぶつかり合う音が耳に痛く響き渡る。
 そしてMr.Mは私が近づいてきたことに気付いたらしい。隣でアーサーにかかりっきりになっているバベッジと、背後に迫っているもののまだいくらか距離があるエウリュアレ。今現在自分を守る存在がいないことをようやく把握したみたい。
 慌てたのか、彼は隣のマスを行ったり来たりして無為に行動力を消費していた。
 これは……これはチャンス!
 自分たちのターン。まずはアーサーにバベッジと戦ってもらい、彼の残り少なくなったゲージを削ぐ。私は残った行動力を使って……
「ってりゃあ!」
「あいたっ⁉」
 一気にMr.Mに近づき一発おみまいして、彼のゲージを一つ奪う。あとは二つ!
 アーサーの方を見ると、体力を半分以上失っているもののまだゲージが一つある。NPもそこそこ貯まってきている。バベッジを倒すのも時間の問題だ。
「これなら……次のターンでバベッジが倒れたらアーサーもこっちにきて、勝てる!」
 バベッジを倒せば、アーサーと私でMr.Mを挟み込めるから……袋叩きにできる。袋叩きなんて普段なら心が痛む言葉だが、こっちだってあまり後がない。手段はそう選んでいられない。迅速かつ、確実な勝利を!
 そして今の状況、これはほとんど私たちの勝利なのでは!
 そう思った。思っていたけど……
「う、嘘……!」
 私は思わず口元をおさえてアーサー達のいる方を見る。
 バベッジの攻撃がクリティカルに入ってしまった。そのためアーサーはゲージを失い、攻撃をする間も与えられず戦闘が終了する。ゲージはまだ残っているので体力も回復するからいいのだが、問題は別のところにあった。
「い、いつの間にあんな近くに……!」
 アーサーの背後を見る。すぐ後ろの隣接するマスに、不敵にほほ笑む女神エウリュアレの姿があった。
 しまった……! バベッジとの戦闘に集中し過ぎていて、エウリュアレがそんな近くにまで迫っていたことに気付かなかった。
 どうする、どうする。アーサーの目の前には体力は僅かながらバベッジが立ちふさがり、ううん倒したとしてもすぐ後ろにはエウリュアレがいる。
 Mr.Mのとこまでたどり着いたとしても、倒しきれるかどうか……!
 考えろ考えろ。この1ターン、私に何ができる。どんな指示ができる。
 うーん、うーんと唸ってみても、アーサーの窮地を救う方法がなかなか見いだせない。そんな悠長なことできないのに!
「………………ん?」
 ふと、目の前のルートが目に入った。ここから進めば敵のマスターに繋がる道。
 その道を何とはなしに目で追ってみる。すると、どうだろう。
 敵のマスターは、たった一つマスを挟んだ向こう側にいるではないか。あれ? これ私殴りに行けるのでは?
 行動力は満タンの二十五。一回移動して五失ったとしても、まだ二十残る。Mr.Mのゲージは残り二本、一度の攻撃に必要なのは十。
 勝ち筋。
「……読めた」
 私はアーサーに視線を送る。未だバベッジと睨み合う彼だが、私が大きく手を振ると気づいたらしくこちらにちらっと視線をやる。
 念のため声は出さず、視線とジェスチャーを使って意思の伝達をはかる。
「えっと……まずは」
『私が、隣に、移動して』
 自分と隣のマスを交互に指さす。何となく伝わったのかアーサーが僅かに頷く。
 今度はMr.Mを指さして。
『彼を、叩く』
 極めつけに握りこぶしを作り、ジャブの真似をしてみる。
 それを見たアーサーは少し悩むような表情をするが、ちらっと後ろのエウリュアレを見て、今度は目の前にいるバベッジを見た。それから一度目を伏せて考えて……答えが出たのかその目蓋を開く。そして。
 ビシッ‼
 そんな効果音が聞こえそうなくらい、勢いよく親指を立ててきた。なるほど、それはつまりゴーサインというわけで。
 私はMr.Mに向き直り、まずは一歩マスを進む。彼の隣に立ち、深呼吸。
「……お、おい? フジマル?」
 呼吸を整える私を見て、つい本性? 本音? が漏れている。だがしかし、ここは戦場。仲間とはいえ、時には冷酷さも必要。
「…………Mr.M」
「は、はい?」
 右脚を一歩後ろに引いて、重心を移動させて右手を強く握りこむ。
 いつかの日、マルタさんに教わったフォーム、力の移し方、狙いどころを思い出して勢いよく握りこぶしを突き出す。
「歯ァ食いしばれッ‼」
 右手から繰り出された正拳突きは、見事にMr.Mに突き刺さり間もなく一人の成人男性の叫び声が聞こえてきたとか聞こえてこなかったとか。
 とにもかくにも、これにて私たちは無事初戦の聖杯戦線で勝利を収めたのであった。
【ゴーサインは勢いよく】
おしまい。
初戦、ひいひい言いながら進んでいって、前門のバベッジ、後門のエウちゃんで肝が冷えました…ぐだちゃで殴れてよかった…
きっと普段のアーサーならぐだちゃが殴るとか許したくないんだろうなと思いつつ、でもいざそれが最善の手であるなら迷うことなくゴーサインを出すんじゃないかと思って……あと単純に勢いよく(力強く)親指立てるアーサー面白いなと思って書きたかっただけです。
昨日はアーサーが敵側に立ちましたが、多分うちのぐだちゃはその辺割り切るのでいくら好きな人が相手でも全力で挑むんじゃないかと思います。まぁ今回限りの敵対だし。でも昨日敵側のアーサーが迷いなくNPチャージのマスに進んでいって「この人まじで殺す気じゃん…」と思いました。やることなんでも全力ペンドラゴンですね。
聖杯戦線いっぱい頭を使って大変ですが、明日も頑張ります。
ここまで読んで頂きありがとうございました!💖もありがとうございます!嬉しいです。
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プサぐだ♀っぽいもの
初公開日: 2020年09月21日
最終更新日: 2020年10月11日
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プサぐだ♀っぽいもの。1時間くらいやる予定