ここ最近、二人の空気が変わったような気がする。
「なぁ、これって」
「こんなことも分からないの~?」
「うるっせぇな」
二人の言葉のやり取りが食堂で聞こえるようになったのはもう随分前のこと。あの空気が最悪だった時と比べたら寮の中全体が変わっているのだけど。何が変わったのか。視ているものが、目指すものが、大切なものが、繋がった絆が。上げようと思えば幾つも思い浮かぶのだけど、仲間としてだけではなくカケルとタイガの二人だからこその変化は確かにある。会話の棘は無いし、表情も柔らかい。毒つくこともあるけれど、楽しさや嬉しさが滲んでいるのも声を聞いていれば分かる。
「……もしかして」
思い至ったのは姉貴とコウジの関係性。正確にはそこまではいっていないけど想いあっているのだろうか。つかず離れず、見ていると少しイライラしそうな距離感。俺よりも年上なんだしはやくハッキリとさせたらいいのにな、二人とも。なんて呆れるように考えながらも二人を見ていると曲が生まれてきそうで、もう少しだけ口を挟まずに頬杖をついて眺めることにした。
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20200909カケタイ
初公開日: 2020年09月12日
最終更新日: 2020年09月12日
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300-500文字
20220603キスディノドロライ
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みつき
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