研究室と自宅をただ往復するだけの日々。それはふと目にとまった。
 赤門。日本で一番とされている大学の象徴。
 普段は気にも留めないその門が今日はやけに目について仕方ない。本当はここに行くはずだったのにくぐれなかったとか、そんな因縁もなかったので当然か。センター試験の足切り点も越えられるかどうか怪しいところだったので、記念受験してみようという気すら起きなかったので、本当に縁が無いのだ。
 東大生を見ては漠然と「すげー」と思うだけでなにも。
 でも、今はたまたま暇だった。太陽光発電の効率化がどうのとかで馬車馬のようにこき使われている悲しき院生にだって髪の毛が通るくらいの隙間時間はある。特に私はその隙間時間が剛毛だったのでこうして論文提出前のクソ忙しい時期にもこうやってふらふらしているわけだが。
 そうだ。赤門をくぐってみよう。
 ほんの思いつきだった。淀んだ研究室の中に爽やかな一発芸をもたらしてやろう。コンビニでアイスのお得パックでも買って、「僕、赤門くぐったんですよ~」とか言いながらみんなの集中力を削いでやるのだ。
 行き来する学生達に交ざって進路を変える。年齢的にも怪しくないし、特に止められもしないだろうと門の真下をくぐろうとした。くぐろうとした。くぐろうと……は?
 気付けばまたもとの位置に戻っている。どういうことだ。
 何度もトライしてみるが、身体の位置が一向に変わらない。動いているはずなのに。
 何か視線。
 感じた上の方を見ると女が立っていた。長い髪の。
「お前にここをくぐらせる訳にはいかないよ」
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即興小説15分
お題:赤い大学
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【書く前】
赤い大学っていったら赤門じゃん東大じゃん。東大でも理系の学生達はブラック研究室に籠もってるんだろうか
赤門眺めながら色々想像を巡らせている人の独白→それおもしろい?
赤=血みたいな感じで物騒に→同じパターン入っちゃう
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【書いた後】
たぶんここから妖怪大戦争的なものが始まる。
鴨○ホル○ーみたいな。もしくはこの主人公が妖怪か
登場人物、というか、主人公がかなりの確率で陽キャ気味になる気がする。
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