案1 師匠より優秀な弟子
「あなたに教わる事なんて何もありません」
今日から私に弟子入りしたその子は開口一番そう言い放った。自信過剰、ではない。それは私が一番よく知っている。王立魔法学校始まって以来の「神童」と呼ばれるその子をなぜ「史上最悪の落ちこぼれ」の私が指導することになったのか。校長の言葉を思い出す
案2 女学園百合
私立百合ヶ丘女学園の生徒会長は学園生全員から「お姉様」と呼ばれ、選挙ではなく前任者の指名によって決められる。校則上では不信任決議案の提出が認められているが、実際に決議されたことは一度も無い。無かった。今日この日までは。
何故なら指名されたのが外部からの編入生である私だったからだ。
案3 ファンタジー
川を上ろう。お空へ行くために。
海の向こう、お空との境界線を目指した人は誰も帰ってこなかった。
それならぼくらは逆を行こう。海の水は川から、川の水はお空から降ってくる雨が集まって出来ている。辿っていけばいつかお空に行けるはずさ。
それにお魚も川を上り滝を登ってお空を飛ぶというよ。
案4 ホラー
これは夢ではない。
テディベアが追いかけて来ている。
敵意があるのかどうか分からない、感情も真意も読めない無表情のまま、二足歩行で真っ直ぐこちらに向かってくる。
私は必死に走って逃げているのに、その間隔は一向に変わらないまま。
もう一度だけ繰り返す。
決してこれは夢ではない。
予定外の案5 年の差百合SS
年の差はきっと絶対的なものじゃない。
7才と13才では同じ1年生でも別世界ほどの差があるけれど、
18才と24才なら同じ6才差でもその重みは全然違う。
「結婚だって出来るし、えっちなことも出来るんだよ?」
「未成年に手を出す趣味はありません!」
20才と26才なら、それはもはやただのお似合いだ。