※こんばんは
前回の続きを書きます。
※また落ちてました。ごめんなさい。
回線ブス
以下プロットのような何か
誰かのユニーク魔法で蛇になったセベク君(人を動物にする魔法)
普段足を踏み入れる事の無い教室を物珍しく眺めている暇もなく、#name2#は目の前の状況の整理に脳内の全情報処理機能を使用していた。一番下の机の後ろに身を隠し頭の先だけを覗かせて恐々と此方の様子を伺っているのは、全身が鮮やかな緑色をしたやや大きめの蛇である。そしてリリアは、この蛇はセベクなのだと言う。
何故一般職員の彼女が普段立ち入る事の無い教室でこの様な事態に巻き込まれて居るのかと言えば、唖然とする彼女と蛇(セベク)を交互に見遣りケラケラと腹を抱えて笑っているリリア・ヴァンルージュが#name2#を此処に連れて来た為である。
彼女は同僚と大食堂内で昼食ラッシュ前の小休憩を取っていた。同僚が気になっているというダストン先生の話をしたり、珊瑚の海に新しく出来たレストランを話題にあげて和やかに会話に花を咲かせていると、『Close』の看板が立てて有るにも拘らず、入り口のドアを破らんばかりの勢いで開くものがあり、二人の女の視線は自ずとそちらへ注がれた。
乱暴に開け放たれた扉から息を切らして駆け込んできたのは、一部にビビットピンクの染色が施された艶やかな夜闇の髪の毛を僅かに乱し平時は透き通るような白い頬を紅潮させたリリアであった。彼は自身に視線を向ける#name2#に気が付くと、血の色をした丸い瞳を大きく開きブレザーがはためくのも気にせずに彼女の名を呼びながら腕ごと手招きをする。同僚に断りを入れて席を立ち、様子がおかしいリリアの元へ歩み寄れば、彼は彼女の肩に手を置き息を吐いて言った。
「セベクが大変じゃ!!」
普段は冷静で見た目にそぐわぬ落ち着きを見せているリリアが、彼女の恋人であるセベクの大事を告げに来た。その一言は彼女に焦燥を抱かせるには充分であり、気が付けば彼女の足はリリアが案内するその先へと歩みを始めていた。
教室棟の長い廊下を抜け辿り着いたのは、各クラスの教室ではなく合同授業を行う際に使用される多目的教室である。多数の生徒が残っている中、教室の一角、とある机の回りに数人の生徒が纏まっているのが見える。彼らは皆同様に困惑を滲ませた表情を浮かべ、机の裏を眺め見ていた。
「彼処じゃ!」
「え?彼処って、人が集まってる机の後ろ?」
「#name2#を連れてきたぞ。」
人混みを掻き分け騒動の中心に身を滑らせれば机の裏に集まっていた視線は途端に#name2#へ向き、彼女は僅かに気恥ずかしさを覚えた。渦中に居たのはスペード型のフェイスペイントをした濃紺の髪を持つ生徒と何か分からない小さな獣、華奢な体躯に可愛らしい顔をした生徒と頭に角を生やした長身の美しい青年(制服を来ているのでこれも生徒だろう)、そして以前に#name2#を保健室まで運んだシルバーであった。
シルバーは#name2#の姿を認めると、彼女に向かって一礼した後、机の裏に向かって「親父殿が#name2#さんを連れてきたぞ」と声を掛ける。フェイスペイントの生徒と可愛らしい顔の生徒は顔を寄せ、視線をちらちらと彼女に向けながら「あの人がセベクの…」と言葉を交わす。そして、角の青年は状況が飲み込めない#name2#に近寄り、頭の頂点から爪先迄を眺めた後で「貴女がセベクの恋人か。」と表情を一切変えずに呟いた。
各々の様子を見ていた#name2#は酷く同様していた。セベクの危機と駆けつけたは良いものの、彼女がひた隠しにしていたセベクとの関係を、この場にいる全員が周知していると悟ったからである。慌てて脇に控えるリリアに顔を向ければ、彼は先程までの鬼気迫る様子を潜ませ、愉悦の表情を以て彼女を見ていた。
「まさか…!」
「くふぅっ!ひひっ、あはは!そんなに慌てずとも良かろう…!わしが言わなくともディアソムニアの生徒は皆知っておるし、噂が広まるのも時間の問題じゃったろうて。」
「そもそもなんでディアソムニアの生徒が皆知ってるのよ!」
「セベクの声じゃ内緒話も内緒にならん。」
リリアの笑い声と集まる視線、そして隠し通せていたと思っていた慢心が輪を掛けて彼女の羞恥心を煽る。今だけは、セベクの良く通る清々しい声を恨んだ。しかし今は過ぎた事を憂いている場合ではないのだ。気を持ち直して皆の視線を振り払い、#name2#はリリアが指していた机の裏へと歩みを進めながら、彼女は何処か違和感を覚えていた。机はそれなりに高さがあるとはいえ、体躯の大きいセベクが隠れているというのは腑に落ちない。それに、同輩の危機であるというのに皆取り乱す様子を見せないというのもおかしい。
訝しみながらも遂に其の場を除き込めば、#name2#に向かって頭を持ち上げる一匹の蛇の姿があった。思考が停止し、一度上体を戻して「蛇しかいないけど。」とリリアに声をあげれば、リリアは「それがセベクじゃよ。」とさも当然の事のようにあっけらかんと言って退けた。辺りを見回せば、先程挙げた生徒達も一様に首を縦に振り同調する。蛇を見れば蛇ですら恥ずかしそうに、持ち上げた頭を何度も縦に振るのだ。
「…なんで?」
「否な?業間にふざけてユニーク魔法を使った生徒がおって、そやつがノーコンでマレウスの方に魔法が飛んできたんじゃがマレウスが避けて後ろに居たセベクに魔法が掛かというわけよ。」
「蛇になる魔法だったの…。」
「動物に変える魔法じゃ。セベクは蛇になったが、何の動物に変わるかは個体差があるらしい。」
#name2#も魔女である為、魔法と言われれば仕方が無いと理解できるし納得が出来た。説明しながら吹き出すのを必死に堪えていたリリアから視線を逸らし机の影で身を潜めるセベクに憐れみの表情を向ければ、セベクは蛇の身をくねらせて何やら藻掻いていた。動物に変えられた人間は人の身を失っても人語を理解する事は出来るし意識は人のままであるので、彼の憧れであるマレウスの様に魔法を避ける事はおろか反応すら出来ず小さな蛇に変えられてしまった自身の情け無さと、この身を愛しい#name2#に見られた羞恥から暴れていたのだが、其れは蛇の言葉を理解できない彼女が知る由も無い事である。
そんなセベクを他所に未だ笑い続けるリリアは、笑いすぎて乱れた呼吸を整え一拍置いてから#name2#の側に寄り、セベクを見下ろした。
「な、面白いじゃろ。」
「何が?」
「そういう訳で、#name2#がセベクの面倒を見てやってくれ。」
「ん?!」
リリアの言葉を漏らさず聞いていた筈であるのに彼が言う『そう言う事』と『面倒を見てやってくれ』の脈絡を汲み取る事が出来ず驚きのあまり目を見開いて喉の奥から奇声を漏らした#name2#に対して、リリアは臆面もなく話を続ける。
「こんな調子じゃ授業も受けられんじゃろ?学園長からは授業免除の許しが出ているのでな。」
「ディアソムニアの寮にいた方がセベク君にとってもいいんじゃないの?」
「#name2#の部屋に置いておいた方が何かと面白いじゃろ。」
「…リリア君、食堂に来た時からこの状況を面白がってるよね。」
「だって面白いじゃろ。…ああ、解ける時間は個人によって違うらしい。解けたら自分で帰ってくるんじゃし問題なかろう?」
困り果てた#name2#であったが、不安そうに頭を持ち上げ元の姿の時と変わらぬ瞳で自信を覗き込むセベクを前にこれ以上断ることも出来ず渋々承知すれば、夜に鏡の間で待ち合わせてセベクを引き取る運びとなった。
昼食と夕食時にリリアとマレウス、シルバーが大食堂を訪れていたが蛇となったセベクの姿は無く、食器を下げに来たシルバーは聞いても居ないのに「セベクは自分の教室で昼食を食べさせて貰っています。気位の高さも食欲には勝てなかった様ですよ。」と、カウンター近くで野菜を切っていた#name2#に伝えて其の場を去っていった。
後片付けと朝食の仕込みを済ませた後、#name2#はディアソムニアの生徒達と約束していた時間に間に合う様半ば駆け足で鏡の間へ向かっていた。急いで支度を済ませる彼女に、小休憩の際に騒動を同僚が「何?デート?」と声を掛けて来たが、妥当な返答が見つからず曖昧に微笑むだけで何も口には出さなかった。
鏡の間の扉を潜れば、部屋の中心には待ち合わせをしていた彼らが待機しており、浅い呼吸と共に待たせた事への謝罪を吐く。
「ごめん、待たせたかな。」
「僕達も今来た所だ。」
「ほれセベク。母が迎えに来てくれたぞ。」
「親父殿、戯れも其のくらいになさってください。俺の首が絞まります。」
「…じゃあ、セベク君預かるけど。」
「よし、良い子でいるんじゃよ。」
セベクはシルバーの首からゆっくりと肩を伝って腕を這い、リリアに頭を一撫でされた後で差し出された#name2#の腕におずおずと移動を始める。素肌に触れた蛇の腹はひやりとして僅かに湿り気を帯び、衣服を這う感覚も今までに体感したことの無い感覚であった。彼女の腕から肩に這い上がり髪の帳を潜って反対側から顔を出したセベクを見届けた後で、シルバーがやや大きめの鞄を持ち上げ彼女に手渡した。
「こいつの服です。」
「服?…そうか、当たり前だけど服着てないんだよね。」
「なんだセベク。本当の事を言っただけだろう。」
「あ、威嚇してる。セベク君落ち着いて。」
首を上げて口を開き囁くような音を出してシルバーを威嚇するセベクの顎の下を#name2#が指で撫でてやれば、途端にうっとりと瞬膜をとじて彼女の手のひらに頭を擦り付け始める。そして弾かれた様に頭を離して滑らかな帳の中へ引っ込んでいった。
三人は課題を済ませなくてはならないとの理由でセベクを預けた後は早々に自身の寮へ通じる鏡の中へ姿を消し、其れを見送った#name2#もセベクの服が収まった鞄を手に、奥にある職員寮への鏡を抜けて足早に自室へと潜り込んだ。
照明を灯して荷物を置きセベクをベッドに乗せ、彼女自身は目線を合わせるように床に座り込む。教室を訪れた#name2#がそうしたかった様にきょろきょろと視線をさ迷わせるセベクに向かって、彼女は苦手である動物言語を用い彼との意思疏通を図ってみる事にした。
「動物言語の授業評価低かったからセベク君の言葉を聞き取れるか自信無いんだけど、何か話してみてくれる?」
『○※△×はずかし△×ごめん○』
「あー…学生の時より酷くなってる。訓練してないし当然と言えば当然だけど少しショックだな…。」
蛇の言葉は他の動物の言葉より難しいとはいえ単語を汲み取る程度にまで能力が落ちている事に若干気落ちしながら、謝罪を口にした彼に向かって頭を振り否定する。今回の騒動の一番の被害者は彼であり、彼が謝罪を受ける事はあれど彼が謝罪する必要は全く無いのだ。
「落ち着かないだろうけどきっとすぐ戻れるよ。」
『Ω‰△ありがと』
「そうだ、お腹空いてない?蛇の世話なんてしたこと無いから何食べさせて良いか分からないの。食べたい物とか食べられそうな物があれば教えて欲しい。」
『∂∈前×同じ○※たべる□できる』
「元の姿の時と同じ食べ物で良いのね?」
聞き取った単語と彼の意思を擦り合わせるように問えば、彼は細く薄い舌をちろりと除かせながら頷いた。其れを確認した#name2#はスラックスのポケットから髪留めを取り出し髪を結って立ち上がると、セベクを残して眉を寄せながらキッチンへと向かった。何か食べるかと問うてはみたが自室の冷蔵室に食べ物が入っていたか自信が無かった為である。彼女は大職場で夕食を済ませて帰宅する為、仕事のある日は基本的に部屋に食べ物はおかない様にしていた。冷蔵室の扉を開き中身を確認すれば、予想通り調味料や朝食代わりに飲むオレンジジュースを除いては何一つ保管されていない。焦った#name2#は記憶を辿り、何かしらの食べ物がある可能性を憶う。想起の末、或る事を思い出し冷蔵室を閉じて代わりに冷凍室を開覗き込めば、氷と氷菓に混ざって眠る霜を纏った冷凍サーモンの姿が有った。人の姿のセベクであればこの量では腹の足しにもならないだろうが蛇の小さな身体であれば事足りる筈である。九死に一生を得た#name2#は魔法でサーモンを解凍して一口に収まる大きさにカットした後でレモン汁とオリーブオイル、砂糖と塩コショウを混ぜたソースを掛け盛り付け、皿を手にセベクの元へ戻った。独り取り残され居たセベクはベッドの上で蜷局を巻き、中心に顔を埋めて休んでいたが彼女の気配を感じ取ると途端に瞬膜を開き身体を伸ばして体勢を整える。
ベッドの脇に設えたテーブルに皿を置いた彼女は、視線を自身に向ける彼の身体を恐々と持ち上げて皿と同じくテーブルに乗せてやる。
「サーモンにカルパッチョソースを掛けた物なんだけど、魚食べられる?」
『○△□好き※』
「良かった。じゃあ、はい口開けて。」
雛鳥に餌を与えるように自然にサーモンを箸で摘まみあげて彼の鼻先に近付けると、彼は一瞬動きを止めたが間を置いてから舌先で切り身を舐り、鋭い牙が覗く口を大きく開けて食らいついた。
「蛇って大きい獲物を丸呑みにしてゆっくり消化するものだと思うんだけど、この場合はどうなるんだろう?」
『前×※同じ△○』
「そうなんだ…。それにしても災難だったね。その身体じゃ色々と不便だと思うから、何かして欲しい事があったら言ってね。聞き取れるかは別だけど。」
頬張ったサーモンを租借せずに飲み込みながら頷くセベクを見て、人の姿で食事をする彼とはまた違う可愛らしさを感じた#name2#は慈しみを孕んだ視線を向けて食事の様子を眺めていたが、はたと或事に気が付き箸を持つ手が止まる。
これは…「あーん」というあれではないだろうか。
親が子供にそうする様に恋人同士でも行われる行為を無意識に働いていた事に気が付くと、途端に気恥ずかしさが彼女を襲う。突如供給が止まった事に首を傾げて彼女を見るセベクは、彼女が鼻先にサーモンをちらつかせた際にその事に気が付いていたが犬のように皿に口を付けて食べるよりはましであるし、#name2#は一切気にしている様子が無かった為に意義を唱えず飲み込んだのだ。
『どした?』
「いや…なんかごめん。」
『なに』
「なんでもないよ。はい。」
蛇という生物は顔に表情が顕れない生き物であるが、彼女の曖昧な回答に対し怪訝さを滲ませた。けれどもまた目の前に切り身が齎されれば先程と同じ様に口を開けて食事を再開した。蛇となっても旺盛な食欲は変わりなく、細い其の身には少し多く見えた料理を見事平らげ満足したセベクは、食器を下げて戻ってきた彼女に対して丁寧に礼を伝えたのだが言語の伝達が上手くいかず、彼女は困惑の混じった微笑みを見せただけで言葉を返さなかった。
「そうだ。お風呂どうする?入れるなら手伝うけど。」
会話すらもままならないこの状況に歯痒さを感じていたセベクは、当然のように放った#name2#の言葉に酷く動揺していた。風呂について、蛇は入浴の必要が無いと知っていたので入るつもりは無かったのだが、それを知らない彼女はただの質問のつもりで彼に問うたのだ。けれども蛇の身なれどセベクはセベク。その入浴を手伝うということは、湯浴みの場に彼女が居合わせ湯に濡れた裸体に触れるという事である。此処に連れて来られるまでの間に散々身体には触れられているのだが、混乱したセベクの頭からはその事実は抜け落ちている。
『ない!△※○しない!』
「そう?じゃあ私はお風呂入ってくるから、眠かったら寝てていいからね。」
『!?!?』
テーブルでじたばたと暴れるセベクを抱き上げてベッドに降ろした彼女は、隣室から着替えを取り浴室へと向かっていった。小さな背中が見えなくなった後、またベッドに取り残されたセベクの脳内を駆け巡るのは#name2#が入浴している姿のイメージである。彼の脳内に現れた、湯気に白む浴室に立ち白い絹肌にシャワーの湯を浴びて恍惚とする彼女は酷く美しい。紅潮した肌に油絵のような模様を描き貼り付く黒髪は彼女の姿を絵画のように仕立てている。勿論彼はこの部屋の浴室を見たことも、彼女の一糸纏わぬ肉体をその目に写した事も無いのだが、その邪な空想だけで小さな心臓ははち切れんばかりに鼓動を早めていた。そして胸中には、清廉たる彼女を元に浅はかで卑しい想像をする自身への嫌悪と自責も混じっている。
※えふごの話するんですがイシュタル来なくて泣いてます
イシュタル来てくれ 石は少ない
星5配布はエルキドゥにしました
皆さんは誰にしました?
石使いきって来なかったですえふごはそういうものですね
アキレウスきたりアナスタシアきたりとかしてたので調子のってましたすみません
すすまない。のでもう寝ます。
すみません!おやすみなさい。