「言いにくいのですが、ノエルもその火災に巻き込まれて亡くなっているんです。」
なんでも、ノエルの父上が検査入院していた為お見舞いに行ったところ巻き込まれてしまったらしい。
それをまだ知らない紫藤は、生きていて欲しいと願ったのだ。
言葉に詰まり俯く。
こんな惨い事があって良いものなのか。
影宮がこの事実を知った時は俺が想像するよりも辛いものだっただろう。
それでも立ち上がり努力をしている。
前へ向かって歩いているのだ。
俺も歩かなければならない。いずれは職業復帰して再び様々な捜査をする必要がある。
同じ様に惨い事件だってあるだろう。
目を背けるな。
「そうだったのだな……無礼な事を聞いてすまなかった。」
「いずれは、話す必要があると思っていたので気にしないで下さい。」
影宮なりの気遣いが沁みる。
「他に知りたいことがなければ今日はもう部屋に戻って休んだ方が良いと思いますよ。沢山の事を知り脳も疲れている様に見えるので。」
「そうだな。教えてくれて助かったぞ。影宮。」
「礼と言ってはなんだが、クッキーを焼いたんだ。食いたく無ければ捨てても構わんからな。」
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宵の部1
初公開日: 2020年04月19日
最終更新日: 2020年04月19日
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光あき