『傷だらけの愛を』の続きを書いていきたいと思います。交流する座布団です。
今日の座布団のくりんば
雨に降られる。途中のバス停で雨宿り。夕立かな、と空を見上げるその人のシャツが肌に張り付いて透けている。目に毒だから、上着着てて。
#今日の二人はなにしてる #shindanmaker
https://shindanmaker.com/831289
shindanmaker.com
これをいいかんじに書きたいな
①まんばちゃんと大倶利伽羅くんにお友達を作ってあげたいな……香る程度でいいから……美術科映像科合同バーベキューとか5~6人で 大倶利伽羅(映像科)、山姥切国広、御手杵、獅子王、歌仙兼定、鶴丸国永?
食堂で大倶利伽羅と昼飯を食べているといつものメンツが集まってきた。獅子王、御手杵、鶴丸、歌仙、大倶利伽羅、俺の六人だ。それぞれ弁当だったり、定食だったりを食べているところで、獅子王が皆の注目を集めている。
「夏休みバーベキューしようぜ!」
映像科の獅子王の田舎のお爺さんが空き家を持っていて、掃除ついでに肉でも焼いたらいいとのことらしい。
「じゃあ俺が車出すぜ」
美術科の御手杵が車を出してくれるらしい。運転は免許持っている組で交代制になった。
「俺は驚きの遊びを調達してこよう!」
映像科の鶴丸には美術科の歌仙がお目付け役としてついていくことになった。
「じゃあ俺たちは……食材か」
「六人分の食材だからな、大倶利伽羅頼むぜ!」
「国広に任せたら予算オーバーだろうからな」
「そんなことない。華麗に食材を調達してみせる」
「無理だな」
「肉買ってきてやらないぞ」
そんな感じで俺達は六人で夏休みはバーベキューをすることになったのだ。
大倶利伽羅とは肉とその他を買いに行った。大きな業務用食品市場で肉屋と魚屋と八百屋が屋台のように並んでいる。威勢のいい集客の呼びかけや値切りや雑談が聞こえてきてざわざわしている。
水をよく使うのか通路は水で濡れていて、大倶利伽羅が長靴を履いてこいと言っていたのが理解できた。
「肉を買うんだったな」
「野菜が先だ」
「野菜なんてオーダーにあったか?」
「米も買うぞ」
「どうして」
「この予算じゃ肉だけで腹を膨らませるのは無理だ。男が六人もいるんだぞ」
それもそうか、御手杵は三人前くらい食べるし、俺もあるだけ食べてしまう。大倶利伽羅も見た目にそぐわずいっぱい食べるのだ。
野菜はジャガイモ、タマネギを買った。大倶利伽羅の個人的な趣味でピーマンを丸焼きにしたいそうで、それも購入。
「重い」
「頑張れ荷物持ち」
空っぽのリュックに野菜を入れて、次は肉だ。
「肉っていっぱい種類があるんだな」
「国広だけだったら、肉か魚かそうじゃないか、くらいしかわからないから楽でいいんだけどな」
「流石に豚肉と鶏肉くらいはわかるぞ」
「ほんとか?」
疑う眼差しが少し痛い。この間大倶利伽羅が作ってくれた肉巻きおにぎりは豚肉だったと思う。多分。
「カルビとタン、トントロがあったらいいだろうか」
「こっちの小間切れは安いのに駄目なのか」
「そっちは肉が薄くて網にのってもすぐに焦げるぞ」
大倶利伽羅はパックされている肉のグラムをしっかり見て、一人あたりの肉の量を計算しているようだった。
業務用と書かれた袋には手のひらよりも大きなウインナーがごろごろ入っている。
「ウインナーは駄目なのか?」
「加工食品は高いからパスだ」
「そうか……」
「……一人一本しか食べられないぞ」
「ああ!」
業務用のウインナーの中から六本入りを見つけて籠に入れると大倶利伽羅はまた計算をし直す。
横で見ていても何をしているのかさっぱりわからない俺は、辺りを見回ってくることにした。
魚介は買うことができないとのことだったので、買うことはないが写真でしか見たことがない大きな魚やカラフルなエビが番重の中で生きていて、見るのも面白い。
一番賑わっている区画があって、そこでは腕よりも長い包丁でマグロの解体をしているところだった。中落ちと呼ばれる、骨とスジの間のマグロの肉をお客さんに味見させている。あの透けた赤さは大倶利伽羅の尻尾のようだなと思わず一口いただいた。
「うんまい!」
「おお外人さんは良さがわかってるね、もう少しどうだい?」
もう一口もらって、心から美味しいを伝えるとおじさんはにこにこ笑った。
「短冊が五百円だよ外人さん」
「これは刺身になるのだろうか」
「文化包丁でも刺身にできるよ」
「俺は包丁が扱えないので、扱える者を呼んでくる」
おじさんと頷き合って、五百円の短冊を取り置きしてもらえることになった。
急いで肉屋に戻ると大倶利伽羅はいない。肉屋のお姉さんに話しを聞くと入り口へ行ったという。
そういえば文明の利器、端末があるんだったと鞄から出して電源を入れると着信十五件。ひぇっと血の気が引いた。
メッセージには一言だけ、入り口で待つ、とだけ。
ダッシュで入り口まで向かうと、荷物を持って仏頂面で端末を睨む大倶利伽羅が立っている。
「おおひゅりから……」
「国広、また端末の電源入れないまま持ってきたな」
「すみません」
「前にも連絡が取れなくなるから、制作が終わったら電源を入れろと言ったよな」
「おっしゃる通りでございます」
「人が多いんだ、心配した。市場は迷子放送とかないんだぞ」
「ご心配おかけいたしました」
「わかったならよろしい」
荷物を受け取って、リュックに詰める。肉も冷凍なので、少しくらい市場を見ていくことができるから、夢中になったものを教えろ、と大倶利伽羅が言った。
「ああ、あのな、腕よりも長い包丁で、マグロを解体していたんだ。物凄く旨いんだ」
「買ったのか?」
「一口試食させてもらった」
「変な人じゃないだろうな」
「それでマグロ買ってもいいだろうか」
「うちの包丁で刺身にしろってことか」
「ああ、できるだろか」
早くあの味を大倶利伽羅にも体験してもらいたい。でも大倶利伽羅に説明しても動いてはくれない。俺の衝動買いが多いのを知っているからだ。
「どれくらいの大きさでいくらなんだ」
「手のひらサイズの短冊というものが二つ入って五百円だ」
「走るぞ」
今日の晩御飯はマグロの刺身に決定らしい。
おじさんの所まで戻ると、この人があんたの奥さんかいと、また大きな声で笑った。
たくさんの荷物を持って、明日はバーベキューだ。御手杵から借りたクーラーボックスに食材を入れて、玄関に置いておいた。
「国広日焼け止め持ったか」
「どこに仕舞ったんだったかな」
「洗面所の引き出しに入れといただろ、使ってないのか?」
俺は人よりも色素が薄いから日光に長時間当たると肌が赤くなる、鶴丸ほどじゃないが日焼け止めは必須なのだ。しかし塗るのが面倒くさい。バーベキューでは大倶利伽羅が見ているので、塗りなおしすることも言われそうだった。
「マグロはどうだ」
「おじさんが言っていたようには切れなかったができたぞ」
マグロを文化包丁で刺身にするのは難しいらしい。出刃包丁という魚を切るのに適した包丁があるらしいが刺身を食べるのも今回だけだろう。
食卓には真っ赤な刺身と透けた中落ちが並んだ。
「いただきます」
端に挟まれ、大倶利伽羅の口へ。口が開いてピンク系の赤にマグロの嘘みたいな赤さが吸い込まれていく。ぱっと口が閉じて咀嚼する。
「うまいな」
「うまいだろ!」
一切れのマグロを食べると白米が三口は食べられる。時々千切り大根の味噌汁を挟むとさらに旨いのだ。二回ほど白米をおかわりして俺達は吸うようにマグロを食べたので一瞬でなくなってしまった。
今日はマグロ、明日はバーベキューと豪華な連日だ。明日が楽しみでしょうがない。
「あんた眠れるか?」
「明日は肉だろ、ちょっと無理かもしれない」
それでも満腹で布団に入ると、眠ることができた。
バーベキュー当日は快晴だった。にわか雨が降るかもしれないとのことだが予報なので、外れるかもしれない、と呑気に出発。
一度サービスエリアで止まり、運転手を御手杵から大倶利伽羅に交代した。助手席に座れと指を指されて席替えもした。
車幅と道の側溝がぎりぎりの道もあって、ひやひやしたがなんとか獅子王の指定した空き家までついた。
大きな日本家屋で、庭つき倉庫つきだ。掃除する場所はたくさんありそうだ。
「水道は流れるらしいから、トイレと蛇口は大丈夫だぜ。じっちゃんから言われてる部屋だけ掃除したらいいから、これ全部じゃないから安心してくれよな」
掃除する組とバーベキューの準備をする組に分かれることになった。俺と御手杵と鶴丸で掃除をしていく。以外にも部屋は洋室だった。昔は磨かれていたであろう板の間に大きな洋家具が置かれている。
獅子王から借りたバケツに水を汲んで、雑巾がけしていく。御手杵は高い箇所を、俺は家具を拭いて、鶴丸は床掃除だ。
「鶴デレラ、もっと力込めて床掃除してくれ」
「鶴デレラは雑巾絞りが弱すぎる」
鶴丸は雑巾絞りが甘く、床を濡らすばかりなので御手杵が雑巾を絞ってやっていた。
窓を開けると、屋敷に風が吹いた。埃っぽかった空気が一変して、熱風が入ってくる。外を見ると、獅子王が火を起こしていた。
「そっちはどうだ獅子王」
「もう少しで準備完了だぜ」
「こっちはまだかかりそうだ」
「了解」
続く