こんばんは。創作ではありません。カラスのお話です。
狩猟界には三種類のカラスがいます。
ハシブト、ハシボソ、そしてミヤマです。
都市部では生ごみをあさる黒い鳥というイメージが強いカラスですが、農村部でもだいたいそんな感じ、畑を荒らす困った害鳥です。
農家さんと猟師は切っても切れない関係にありまして、実際、林務課にはカラス被害の報告と駆除の依頼がよく寄せられます。
しかし畑に群がるカラスを片っ端からドンパチしていてはきりがないので「カラスよけ」って方向性の対策も講じなきゃならないんですね。
ぱっと思いつくのは……。やっぱりカカシ先生ですね。
ですが、ご存知の通りカラスはとっても頭がいいので、動きもしない人形ごときにビビるはずがありません。さすがに効果ゼロ、ってことはないでしょうけど、カカシでは決定的な対策にはならないんですね。
そこで猟師が考案した(文献なし)のが、畑にカラスの剥製を吊るす、という方法です。
この方法で使用されるカラスの種類は決まってハシブトガラス。
なぜか。
じつは先に挙げたカラス三種には力関係がありまして、紹介した順に自然界での立場が強いんです。
つまり、仮にミヤマガラスの剥製を使用したとしても、防鳥効果はあまり期待できないってことです。鳥よけにカラスの剥製を購入される人は、種類の確認をお忘れなく。
ところでこのカラス、じつは食べられる鳥なんです。
ムネ肉をこんがりローストにしたものはけっこうおいしいです。
もちろん悪食で有名な鳥さんですので、寄生虫や病気、自然濃縮のリスクを考えて、野菜のくずや昆虫にしかありつけそうもない若くて弱そうな個体を狙うのがベターです。できるだけ新鮮なものを、しっかり火を通して食べましょう。
羽ごと剥き身にした(皮は脂が少なくて、あまりおいしくない。ちょっと火を通しただけですぐカラカラになっちゃう)ら一晩だけ熟成させて、下ごしらえは完了です。カラス風味が苦手な人は、カレー粉入りヨーグルトにもう一晩漬け込むとよいでしょう。
肉は筋が少なく、肉汁は素でもやや塩気があって、噛めば噛むほど素朴ながら奥深い味がしみ出してきます。脂に頼らない、純粋な「肉の味」とでもいいますか、食べれば「ああ、肉を食べているんだなあ」としみじみ思うような……。そんな味わいがカラス肉の魅力です。
※そろそろお時間のようですね。閲覧・コメントありがとうございます。なお、「烏」という字の由来は黒くて目がわかりづらい鳥、からきているそうです。「鳥」から抜けた一本線が目をあらわしているそうです(諸説あり)。さっき教わりました。
ではカラスが鳴くから帰ります。おやすみなさい。