さてもう7月が目前となってしまいカレンダーを見るだけで下っ腹のあたりがキリキリしてくる昨今皆さんいかがお過ごしでしょうか。
夏コミ原稿はもちろんのこと、紅楼夢申込みが7月7日までなので紅楼夢のネタも考えておかねば。
さて、例大祭新刊レビューもあと4冊なのでどんどんやっていきましょうかね。
・紅十字血液センター(薬味さらい)
自分の中では広義のグルメ漫画系二次創作サークルとして認知されている本サークルさんの新刊、今回はお肉モグモグ系ではなく血液ゴクゴク系のお話です。
幻想郷における古参勢力である紅魔館がついにその牙を剥く! 血液検査の名目で里の人間(=エサ)の健康状態をチェックだ!
というわけで本作は、紅魔館の面々が欲望のままに人間の体液を絞り尽くすお話です(誤解を招く表現)。
まず言わせていただきたいんですが、これまで本サークルさんの作品を第1作目「餓虎」から読ませて頂いている身からすると、本作のタイトルを見たときから「売血」の二文字が頭から離れませんでした。売血行為、ダメ、絶対。
本サークルさんはシリアスとギャグの落差がひどくその温度差たるや焼入れされてる日本刀の気分が味わえるほどですが、本作は思いっきりギャグに振り切っているにも関わらず、全作品に通底する世界観である「幻想郷では人間は妖怪に食われるもの」という設定がきちんと生きており、その土台の上でギャグをやってるので安定感があります。
清楚感あふるる看護師スタイルの咲夜さんにありがてえありがてえと合掌するのもつかの間、ガチのマジの本気でヤバい赤十字ネタをぶち込んできたと思ったらそれよりヤバい鉤十字ネタをぶち込んでくるあたりこのサークルさんほんとすげーな……と感嘆の念をあらわにしてしまいました。
あらわになると言えば今回の血液検査であらわになった魔理沙の健康状態が心配です。長生きして……。
あとよせばいいのに紅魔館メンバーの血液検査まで始めた時点でもはやオチは見えたようなもの。薬膳とにんにくまみれの美鈴はともかくパッチェさんの健康状態なんて誰の目にも明らかなのに……。
でもこうして言語化されたり成分分析されたりすると、パッチェさんはともかく魔理沙の健康状態があまりにも悪いので本気で心配になってきました。白蓮さんがすっ飛んできそう。
そして最後に控えた咲夜さんの血液チェック。本サークルさんの作品における咲夜さんはもう完全に主のことを叩けば音が出るおもちゃかなんかだと思ってるわけですが、ラストのあの雰囲気からのあのオチ最高です。レミ咲屈指の名台詞である「私は一生死ぬ人間ですよ」まで前フリに使ってこのオチやるとか並の胆力じゃできないと思います。すごすぎる。
今日はここまで。