☔(読書)
昼下がり、ベッドの上。穏やかに過ぎる時間が心地いい。何をしているのかと問われると何もしていないのだが、ただ☔の膝枕でうとうとと過ごすこの時間が、何よりも愛おしい。読書を進める☔がたまにちらりと見てきては、何も無かったかのように本に視線を戻す。何をそんなに気にしてくれているのかは分からないけれど、私にとってはその視線ひとつ取ってもかけがえのない時間だった。本で殆ど見えないが、きっと読書をしている☔は綺麗に整った顔で真剣に本と向き合っているんだろうなと思うと、邪魔してはいけないという気持ちと、少しくらい悪戯してやろうかという反対の気持ちが頭に浮かぶ。上を向いていたのをゴロンと寝返りを打って☔のお腹と向き合う様に向きを変えると、またちらりと様子を見られる。私は☔のお腹にぐいと顔を押し付けると、すーっと大きく息を吸う。幸せな香りが胸いっぱいに入ってくると、☔はパタンと本を閉じ、私の顔をじっと見つめる。今度は私がちらりと☔の方を見ると大きな手が頭に伸び、髪を撫ぜられる。その感覚を存分に味わおうと、私は目を閉じ背中を丸めた。明日になればまた生徒たちと殺伐とした現場に向かうというのに、今のこの幸せを逃がさないよう、私は内心必死だ。どうしたってこの幸せな時間は大切なもので、かけがえのないもので、手放したくないもので……。分かっている、こんな刹那的な物よりももっと安定した幸せの中で暮らしていくのがいいのだ。それでも私や☔は教師という立場とはいえ、戦場に身を置く立場。小さな小さな幸せを育んで、生きる糧にしていかなければ、やっていけない世界。……そんな当たり前な事を考えていると、☔に名前を呼ばれる。なあにと上を向けばどんどんと☔の顔が近付いてきて、そっと唇が触れる。「もうこんな時間だ。おやつでも食べるか」そう問われると私はコクンと首を縦に振り、上半身を起こそうとする。すると、☔は起き上がるのを補助しながら今度は頬にキスをしてくれる。起き上がってすぐ☔に抱きついてみると、ぽんぽんと頭を優しく叩かれた。「あまり可愛い事をするな」そう言って☔は立ち上がると、キッチンへ歩いて行き、コーヒーを落とし始める。こんな細やかな日常が、ずっと続いて行けばいいのに。私と☔は穏やかな昼下がりを、ただ面白味も無いまま過ごすのだった。
🔍(スマホ)
休みが被ったからといって、別に必ずしも一緒に過ごしているわけではないが、自然とそういう時間が増えてきていた最近。横に並んで私と🔍は各々スマホを眺めていた。画面をすっと撫ぜる音、たまに爪が当たってコツンと部屋に小さな音が消えていく。うつ伏せになったり仰向けになったりしながら、何となく画面を眺めていると、🔍が上体を起こす。スマホをベッドの上にポンと落とすと、大きく伸びをしてこちらをじっと見てくる。私は気付かない振りをしてスマホに視線を注いでいると、チッと小さく舌打ちが聞こえてきたので🔍の方を見やれば、くしゃくしゃになった髪でこちらを見つめてくる🔍。スマホはそのまま、もう一度ベッドに横になると、「おい」と短く一言。私はスマホを見ながらなあにと返すと、🔍はもう一度小さく舌打ちをし、私のスマホを取り上げる。いつもの貼りついたにやけ顔で見下す様に私を見ると、そっと目を細めて優しくキスを落とす。ゆっくりと唇が離れ、どうしたのと悪戯っぽく聞くと、「うるせえ」と悪態を吐かれ、額をピンと弾かれる。その手はとても綺麗で、まさか幾人もの桃の首を掻き切ってきたとは到底思えない。🔍、と名前を呼ぶと、もう分かりきっているのかもう一度顔が近付いてきて、今度は少し長めに唇を重ねる。私が腕を伸ばすと、その中にすっと納まるように🔍は胸に抱かれる。普段は私が胸元に抱かれる側が多いが、たまにこうして優しく包み込むのも悪くない。くしゃくしゃになった髪を撫でると、🔍はぎゅっと抱き返してきて、なんだか癒される。いつものサバサバとしてちょっと口が悪くて、ぶっきらぼうな🔍もこうしてやれば、まるで赤ん坊の様だ。だがそんな時間も長くはもたない。もぞもぞと私の腕から離れると、🔍は「バーカ」と言いベッドから降りる。冷蔵庫からペットボトルの水を出してきてゴクリと飲むと、キャップを閉めてそれを私に放り投げる。私は起き上がって、それを同じように飲むと、🔍の待つダイニングテーブルに足を伸ばした。
💉(お昼寝)
目が覚めると、そこは💉の腕の中だった。えっと、確か今日はお互いにオフで、💉の部屋に遊びに来て、それから……。そうか、ベッドでいちゃついていたら寝てしまったのか。状況を把握し、私は近くに放ってあったスマホを見る。夕方の4時だ。💉の腕から逃れようともぞもぞしていると、「うーん」と💉の声。流石に起こしてしまったかと申し訳なく思っていると、💉の目は次第に開いてゆく。「あれ、俺寝ちゃったんだ……」そんな風に言いながら目を擦る💉はどこまでも愛おしかった。「君もおはよう。よく眠れた?」私はコクリと首を縦に振ると、「そっか、よかった」と満面の笑みで言われる。💉がいつまでもこうやって笑っていられればいいのに。そうしたら私だって頑張れる。戦闘部隊に所属する私は、いつも💉に心配をかけてばかりだから、少しでもその心労を減らしたかった。普段から時間があれば医務室へ足を運ぶのだが、怪我をして帰ってくることも多い。そう言う時はいつも辛そうな顔をさせてしまう。「ねぇねぇ、こっちむいて」💉の胸板に顔を押し付けていた私にそう言うと、髪を優しく撫ぜられる。どうしてだろう、こんなに愛おしくて、心も落ち着けて、ずっとこうやっていたい。私は言われた通り💉の顔を見ようと上を向く。まずは額に、頬に、そして唇に、キスが落とされる。「どうする?もう少しこうしてる?」その問いは絶対なんと答えるか確信している問いで、私はずるいと思った。ほんの悪戯心で、もう起きようかなと言うと、💉は少し残念そうに抱擁を解く。上体を起こし、伸びをすると、私は振り返り、💉に柔らかくキスを落とした。
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渚紗
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渚紗
お題:ベッドの上でゆっくり過ごす男子達
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【二次】SS書いてく【初めてのテキストライブ】
初公開日: 2026年05月24日
最終更新日: 2026年05月24日
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コメント
桃鬼のむきょまゆめSSを書いて行こうと思います。書きあがったものはXにて投稿予定。
穹ヴェル前提の虚ヴェ(寝取られ
💫と結婚してて人妻の👓おじちゃんがなんかよくわからん理由で🟨に手を出されて寝取られる話
fz
大神と元カノのマイナス書いてる(無言)
全然おおがみじゃないかも。一時創作でやれよって言わないでください(TT)
O型