シト新生が途中で終わったのは絶対に許さない。(挨拶)
 というわけで今月から始まった「月1エヴァ」、自らの古傷を暴くべく見てきましたよ……。
 当時ネットも十分に普及していなかったしSNSもなかった、あの1997年の春……。あの終わり方で色んな意味で社会を騒がせたこの作品がついに完結するということで、ワクワクしながら当時はまだ特別なイベントだった映画館へ行き、そして……。
 上映が終わってシアターから出てきたときのお通夜みたいな空気感、忘れられません。この傷はわたしの宝です。
 いやーもうオタクとしてあの空気をリアルタイムで味わえたのはほんとにいい経験でしたとしか言いようがねえんだよ!!(後半ブチギレ) しかも満を持して公開された真の完結編たる「Air/まごころを、君に」がアレだったしなあ……。もちろん劇場の空気はお通夜でしたよ……。
 シンエヴァで本作は完結を迎えたわけですがエヴァの呪縛は深く根強く、わたくし人形使いはこの出来事を死ぬまで語り継いでいく所存でございます。
 ということで見てきましたシト新生。もしかして広い世の中には、前情報ゼロでこの令和の世にこれからいきなり見て愕然となった若きオタクの方もいるんでしょうか。いたらいいなあ。ともに呪いを共有しようね。
 さて今回見に行ったT・ジョイ梅田には、おそらくは10代~20代と思しき若い世代の人たちが数多くいて、旧き世代のオタクはあんまりいなかった感じ。ちょうど同じ時間帯にチェンソーマンがやってたので、これどっちの客だ?と思ってたんですが、ほとんどの人数がエヴァの方だったのでやはり令和になって新たにエヴァの呪縛に縛られた若者が増えてきているのは確実のようです。みんなで地獄に落ちようね。賑やかな方がいいからね。
 そして感想なんですが、まず冒頭で古い方のプロダクションI.Gのロゴとスターチャイルドのロゴが出た段階で心臓がギョン!!!ってなりましたね。当時レンタルビデオで散々見たからなこれ……。
 そこ以降はもうなんか丁寧に丁寧に古傷をえぐられて塩と各種スパイスを塗り込まれて調理された感じですかね……。なんなら総集編パートである「DEATH」編の方がダメージでかかったかもしれん。もう何回も何回も見たカットとシーンとセリフが次々に繰り出されて4DXでもないのにスクリーンに殴られ続けてました。
 しかし今思うとやっぱりシンジ君気の毒というか周辺環境があまりにも理不尽だったんだよなあと。14歳の若さでいきなり父親に呼び出されてロボットに乗って怪物と戦えとか言われたらこうもなろう!!と思わずカロッゾ・ロナになってしまいました。最終的な救いだと思われたカヲルくんもあんなことになるしなあ。
 そしてそれに輪をかけてひどい目に遭ってるのがアスカですよ。「REBIRTH」編でのあの復活劇があったとはいえ、こうして改めて見てみると、登場時からその扱いはひどくなる一方なんだよな……。
 数々の新規カットが追加されている「DEATH」編でもっとも印象的な変更点は、言うまでもなく「笑えばいいと思うよ」のシーンですよ。Twitter(頑なにXとは呼ばない)で知ったんですが、あの新規カット、コミック版をトレスしたものだそうですね。実はわたくし人形使いは、田舎住まいだったためにTVシリーズを実際に見るのが遅く、エヴァに触れた順番はコミック版→フィルムブック→TVシリーズでした。なのであのシーンはコミック版の印象も強かったんですよね。新劇場版のカットよりもこっちのほうが好きという声も多いようですがさもありなん。
 あとやはり、目まぐるしく変わるカットや極太明朝体のフリップなど、後に多数のフォロワーを生み出した演出の数々はやはりエヴァの顔って感じですね。
 続く「REBIRTH」編、もう冒頭で当時感じた「ああ……本当にエヴァが終わってしまうんだ……」という気持ちが胸の奥からじわじわと血が滲むように湧いてきました。まあ終わらなかったんだけどな!!!! 絶対に許さない。
 当時はもちろん前情報なんて知る由もなかったので、戦略自衛隊がNERV本部に攻め込んできた時は「ここに来てラスボスは同じ人間だったて来るのか!」と驚きましたし、なすすべなく虐殺されていくNERV職員のシーンには愕然となりました。ほんとにエヴァには色んな意味でいろんな側面から心を揺さぶられ続けてきましたね……。
 そして、舞い降りるエヴァシリーズ、そして魂のルフラン。そこから画面が暗転してスタッフロールに入ったときのあの衝撃……を通り越して、頭がからっぽになったというか、眼の前のスクリーンで起きている出来事が現実なのか夢なのかわからなくなったあのときの、今までの人生で一度も感じたことがなかった感覚を思い出しました。まあその感覚は「破」のウソ予告からの「Q」で再び味わうことになるんですけどね……。なにがQだよ!!!!!
 といった感じで見事に全身の古傷が開きまくりの満身創痍ですよ。これぞエヴァの呪縛。シンエヴァで完結してようが紫綬褒章を受賞しようがこの呪いは解かれることはない。絶対に許さないよ。
 まあでも、リアルタイムでこのエヴァの直撃を受けられたことはオタク冥利に尽きるとは思いますよ。こんな作品そうそう味わえるものじゃないし、この作品がもたらした社会現象の数々を体験できたのは一生の思い出(と書いてトラウマとも読む)です。この作品の衝撃は、あの時代のあの社会でしか味わえなかった。今でこそ古い作品もサブスクなどで手軽に見られますが、周辺環境の再現まではできませんからね。
 次の月1エヴァの旧劇場版もいろんな意味で楽しみです。新しくエヴァを知った人がアレみたらどんな顔するんだろうな……。
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T・ジョイ梅田「新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生」、見てきてしまいました……。
初公開日: 2025年10月16日
最終更新日: 2025年10月17日
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