鼻息荒く力説するラルバに、サニーが割り込みます。
「その神様……だっけ? そもそもラルバはなんでその神様と弾幕ダンスバトルなんてしてたワケ?」
「うーんそれがねぇ……あんまり覚えてないんだよね……」
 ラルバが覚えているのは、あのとびらの世界で気がつけば眼の前に霊夢がいて、「くらわしてやらねばならん……しかるべき報いをッ!」とか言ってラルバと隠岐奈を一方的にボッコボコにしたことだけ。ラルバはそのまま霊夢に首根っこをひっ捕まえられて、強引にとびらの世界から連れ出されました。霊夢は怒り心頭といった感じで、しきりに「今回の異変の元凶はラルバだ」と言っていましたが、当のラルバ本人にはなんのことかさっぱりわかりません。
「そういえば、依頼主もなにか妙なことを言ってたわよ?」
 ルナの発言に、残りの三人が視線を向けます。
 ルナの言う依頼主とは、大量のお菓子と引き換えに三月精にラルバのPアイテムをくすねてくるように依頼した人物です。
「妙なことって、どんなこと?」
「ええとねえ……なんか、もしかしたら危ないものかもしれない、とかなんとか。依頼主も詳しいことは知らないって言ってた」
「じゃあ、依頼主も誰かに頼まれてやってたってこと? っていうか、その依頼主ってそもそも誰なの?」
「あー……なんか変な帽子を被った、ピンクと緑の二人組だった……ような、違うような……」
 記憶力はチルノといい勝負なサニーの言っていることは相変わらずふわふわではっきりしません。しかし、ラルバはそこでピースも同じように「ヘンテコな帽子の二人組」のことを言っていたことを思い出します。
 しかし、その二人組とあのとびらの世界の神様がどうつながるのか、そしてとびらの世界で自分の身になにが起こったのか、いくら考えてもわかりません。けれど、サニーがこの調子ではもはや有力な手がかりを掴むことは絶望的でしょう。
「あのさあ……そこを覚えてないんなら何の意味もないよね?」
「ま、まあ仕方ないじゃない? あのほら、あれよ、シュヒギムとかいうやつ?」
 この期に及んでテキトーな言い訳をするサニーに、ラルバはアルカイックスマイルの裏に燃える怒りを隠そうともせずに、ずいっと顔を近づけます。
「……お菓子、サニーの分ぜんぶもらっていい?」
「いいわ」
「いいわよ」
「そんなあ……」
 ほかのふたりにあっさり売られたサニーは涙目。泣き濡れるサニーをよそに、ラルバはお菓子をもしゃもしゃ食べ始めました。
「……でも、そういうことだから、取り扱いには気をつけたほうがいいかもしれないわ、それ」
 と、スターが珍しくわりと本気で心配している口調で言うので、ラルバは改めてPアイテムを取り出して眺めます。
「うーん……わたしにはそんなに危ないものにはみえないんだけどなあ、このPアイテム」
 ためつすがめつといった感じで、お気に入りの大きくて四角くて丸っこいPアイテムを眺めるラルバ。その背中に――
 かすかに裂け目が残っているのに気づくものは、だれもいませんでした。
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人形使い
おはようございます。配信を見に来てくださりありがとうございます。
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人形使い
初対面に近いのでさん付けでお願いします。
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