※この日記は9/10に書かれていますが気にしてはいけない。刻が未来にすすむと誰がきめたんだ。ターンAターン。
なんかまた最近変な時間に寝て変な時間に起きることが増えてきてしまいました人形使いです。こうなると日記の書き忘れや原稿の遅延などのトラブルが起こるのでとてもよくない。
ともあれ、ペンギンSFアンソロジー下巻の感想も折り返し地点を越えたのでどんどん書いていきましょう。
・みつかいのしまへ(山崎朝日氏)
下巻はなんだか不穏な空気の作品がそろっている印象ですが、本作はその中でも特に独特の不穏さを感じる一編です。
本作から感じるペンギンイメージは「信仰」。
本アンソロジーの中にはペンギンの生態を他のなにかになぞらえた作品がいくつかありましたが、その中でも本作は、ペンギンの生態をいわゆる新興宗教の聖書としてあてはめており、そこには独特の怖さを感じました。
灰色の産毛をまとったペンギンの雛の姿をグレーの上着をまとった子どもとして描き、ペンギンの生態をなぞるように聖書の記述の通りに身を捧げていく主人公のパートナーの姿には静かな狂気を感じました。
そして本作、主人公の回想から始まるんですが、回想から始まるということはすなわち事態はすでに終わっているということであり、つまり手遅れなんですよね。そしてパートナーも最初からなんの疑いも持たずに聖書の教えに殉じるという。この二重の手遅れ感が本作の静かな怖さを演出していると言えるでしょう。
今日はここまで。