気候が不安定なら政治情勢も不安定という昨今。そういうときにこそ頼れる誰かの魅力ある姿で勇気づけられたいもの。
そんな我々の願いに答えるべく、兵庫県は塚口の、最高に”BADASS”な映画館にあの男が帰ってきた!
さあ、皆でその名を呼び讃えよ!
「大将(Thalapathy)!!」
これまでサンサン劇場はたくさんのインド映画をマサラ上映してきましたが、今回の「レオ ブラッディ・スウィート」は今年の6月に日本公開されたばかり。かなり早い段階でのマサラ上映だと言えるでしょう。
まあそれも我らが「大将」ことヴィジャイ氏最新の主演映画となればもうマサラ上映にしないわけには行かないというもの。
座席は完売とまでは行かなかったようですが、恒例の待合室の熱気はもう凄まじいの一言。
今回は特にコスプレに力が入っていたようで、主人公であるパールティバンの経営するカフェの店員のコスプレをした方がトレーやコーヒーの容器などの小道具まで用意してたり、どっからどう見てもパールティバンにしか見えないコスプレというか変装の域まで達してる人がいたりと、相変わらず上映前からすごいことに。
もちろん写真撮影が始まってましたが、その際には「鷹を貸してください!」という初見の人には意味不明な呼びかけがあったり、前述のカフェ店員のコスプレをしていた人が「あのメモ」まで用意していたりと相変わらず劇場が本気(ガチ)なら客も本気(ガチ)。これが塚口。
そしてこれからおよそ映画館ではありえないほどのカロリーを消費することになるのでおなじみ「タージマハルエベレスト塚口店」のカレーセットで栄養補給。
カレーと言えば、上映終了後のアナウンスによればとうとう塚口サンサン劇場、売店でレトルトカレーを販売し始めたらしいですね。ここ本当に映画館?(いつもの)
もうこの際行くところまで行って食堂まで併設してほしい。戸村支配人にはカレーの奥義(?)を身につけるべくインドに修行に行ってほしい。
そして塚口のマサラ上映と言えばお土産交換。今回は特にお土産の量とクオリティが高く、座ってカレー食ってる間に全方位からホスピタリティの雨あられでタコ殴りですよ。
今回いただいたホスピタリティは以下の通り。
塚口のマサラ上映の楽しみの一つがこのさまざまに工夫をこらしたお土産。今回はイラストが多かった印象ですね。というかイラストのクオリティが高すぎる。完全にカタギの仕事ではありません。
そんな感じでいつも通り上映前の段階ですでに熱気がクライマックスになっているところに開場のアナウンス。ようやく開場というところでこのブログはすでに1000字越えています。
恒例の上映前スクリーンはこんな感じ。
これもまた塚口のマサラ上映の大きな楽しみ。今回はカフェの黒板っぽく仕上げていておしゃれ。これだけ見ると一見カフェを舞台にした青春映画に見えるのも仕込みのうちなのかな。
そうしているうちに上映時間が迫ってきます。今回、わたくし人形使いは比較的後ろの方の席だったんですが、なんかマサラ上映に何回も参加してると後ろから戸村支配人が入ってくる気配がわかるようになってくるんですよね。これ分かる人ほかにもいるんじゃないでしょうか。
というわけで今回も、登壇するだけで館内を湧かせる男、シネマイスター☆トムこと戸村支配人の登場だ!
今回はグラサンでキメた戸村支配人に館内からいつもの如く万雷の拍手が送られます。そしてこれまた恒例のアンケート。
今回のアンケート、「初レオ」「初マサラ」「初塚口」という3連コンボに該当する方がかなりいた気がします。これまでのまさら上映でもぽつぽつ見かけましたが、今回は多かった様子。
というか隣の方がこの3連コンボに該当してました。みなさん御存知の通り、オタクというものは長じれば初見の感想や反応をむさぼり食う怪物と成り果てます(要出典)。なのでわたくし人形使いは脳機能を分割し、マサラ上映を楽しみつつ隣の方の反応を全力注視することにしました。その様子は後述。
今回は当然というべきか、劇中歌「Naa Ready」ではスタンディングOK。そして前説では戸村支配人自らダンスの見本を教示! 「RRR」のナートゥのおかげか、明らかに体幹が安定しアクションのキレが増しています。これは次の「RRR」マサラ上映の際にはナートゥがすごいことになってそう。
……と、ここまで書いててまだ上映始まってないんですよすごいですねえ。もう2000字行きそう。
というわけで塚口Naa Ready、開幕!!
前述の通り、今回はお隣の方が初レオ・初マサラ・初塚口ということでその反応をつぶさに確認しておりました。
まず初見の方が必ずウケるすべらないポイントが冒頭の映画泥棒の着地と同時にクラッカー。もう期待通りにウケてくれてたのでわたくしニッコニコで寿命が炭素生命の限界を超えて伸びるのを感じます。
昨今は古典的名作から最新の作品まで配信で手軽に見られるようになってるので、しばしば映画館へ足を運ぶ意味を疑問視されることもあります。しかし、わたくし人形使いは自信を持って、「映画館へわざわざ行く意味」がこれ、すなわち「他の人の反応が楽しめること」であると断言しましょう。もうニヤニヤですよ。
そして当然ニヤニヤポイントはここだけにとどまりません。
通常インド映画のマサラ上映では、上映が始まって主役のご尊顔がスクリーンにどーんと出た瞬間に客席からは大歓声……というか絶叫がほとばしるものなんですが、今回パールティバンが初めて顔を出したときには歓声がなかったんですね。おや?と2秒くらい考えてその理由に気づきました。
そして冒頭、村へのハイエナ襲撃から事件の終結という一連のシークエンスが終わったあとの、
Thalapathy
Vijay
うおおおおおおおおおおおおお!!!!!
いわゆる「溜め」と言うやつですね。
塚口のマサラ上映の感想で毎回言ってますが、塚口のマサラ上映の魅力はなんといってもその一体感。今日この塚口サンサン劇場という場に集った名も知らぬ(一部知ってる)人たちが、ここぞというタイミングで自分と一緒に声を発してくれるというのが最高です。
またここ、見た人はわかると思うんですが、「タラパティ!」と掛け声を発するところが2回あるんですよね。なので、初見で1回目はタイミングが分からず声を出せなかった人も、2回目はタイミングが分かるので一緒に声を出せるという。実際、お隣の初見の方は2回目は声出し成功してたのでとてもいい。
また、マサラ上映前に作品をすでに見ている場合、多くの人は頭がフットーするまでここでクラッカーを鳴らしたい、ここで紙吹雪を撒きたいというシミュレーションをしているもの。しかるにわたくし人形使いは、一連の事件の発端となるカフェ襲撃の際にパールティバンがとうとうギャング全員を射殺してしまう5連射のシーン、あそこでクラッカーを5連射するつもりで用意してました。
これが火薬銃なら簡単に連射できるんですが、塚口のレギュレーションでは火薬銃が使えるのはハードマサラ上映時のみ。なのでクラッカーで5連射をしなくてはいけません。これがなかなか難しい。
連射するときは指の股にクラッカーを挟んでやってるんですが、それだと4発しか持てません。仕方がないので親指のところに無理やり2発挟んで連射しました。塚口のマサラでは時として「腕の本数が足りない」という人類の構造的欠陥を思い知らされる。
そしてここ、みんな考えることは一緒で一斉にクラッカーが5連射されたのが最高でした。この一体感、まさに塚口。
また、この一体感が最高の形で発揮されたのが、今回スタンディングOKとなっていた「Naa Ready」。
インド映画お約束のダンスシーンなんですが、本作ではこのダンスシーンの合間にストーリーが挟まるんですよね。このシーンはダンスシーンなのでみんなスタンディングで紙吹雪撒きまくりのクラッカー鳴らしまくりの手拍子しまくり踊りまくりなんですが、ストーリーパートが挟まった途端に鳴り物オンリーに切り替わるという。
繰り返しますが、今日ここに集った人たちは別に事前に示し合わせたり練習してたりするわけではありません。しかし、誰に言われたわけでもなく、誰からともなく上記のような一体感を魅せてくれる。そこにシビれる! あこがれるゥ!
思うにここ、作中の展開に合わせてのことであるとともに、所見さんが作品を鑑賞するのに邪魔にならないようにストーリーパートでは音を抑えたんじゃなかろうかと思ってます。偶然じゃないかって? いやいやここは塚口ですよ?
マサラ上映は「みんなで大騒ぎ!」というイメージが先行しがちで、確かにそういった側面もあります。しかしながらその本義は、毎回前説で戸村支配人が言っている通り「映画鑑賞+α」。
今回のメリハリの効いたマサラ上映は、まさにそのコンセプトを体現したマサラ上映だったと言えるでしょう。
それに今回は前述の通り初見さんが多い回だったので、なおさらこのメリハリが良い方向に効いたのではないでしょうか。そして今回このマサラ上映を味わったものはもはやマサラ上映無しでは生きられない体になるのだ。あ な た は も う 逃 げ ら れ な い 。
……というわけで今回のマサラ上映も大盛況のうちに終わりましたが、例のアレの前編+後編が日本公開されるということはコーラを飲んだらゲップが出るくらい確実にやるので、皆決戦に備えるのだ。